水天宮前駅から徒歩1分の好立地に極上ホルモン焼肉とワインバルにも負けない厳選ワインのビストロ・七輪ホルモン焼肉「炭火ホルモン TO-KA HANARE」が4月24日オープンした。経営は、CURRENT(カレント)(東京都中央区、代表取締役:高橋剛氏)。高橋氏は、「グローバルダイニング」出身。原宿「ゼスト」や、恵比寿「カフェ ラ・ボエム」をはじめ、その他さまざまな飲食店で経験を積んだ後、2007年に人形町で「炭火焼肉 燈花」を開店。芝浦市場から直送の銘柄極上和牛をフルオーダー(グラム売り、カッティング、ハーフサイズなどの要望に対応)で味わえる店として、瞬く間に人気店となった。ランチはオフィスワーカーが集い、夜は接待や会食で利用され、週末は地元の住民が訪れる。2店舗目となる同店は、よりカジュアルに、よりおしゃれに焼肉を提供することをコンセプトとし、既存店の常連客にも利用してもらえるよう近距離の出店にこだわった。
新店舗では焼肉の醍醐味である「焼く」という行為を、より感動的に直に体感してもらおうと “七輪”スタイルを取り入れたが、外観も内装もいわゆる“七輪焼肉店”のイメージとは異なる、おしゃれなセンスでまとめられている。店の看板や店先に置かれた樽は、洒落たステーキハウスやワインバルを思わせ、女性客でも気軽に入れる造り。店内に入るとまさにビストロ店、壁一面に並んだワインが目を引く。同店自慢のフレッシュなホルモン(白肉)や、赤身系(赤肉)と相性抜群のニューワールド系ワインを中心に、ソムリエ監修のもと、ワインバルに負けない品質と品揃えを目指し、スパークリング、白、赤を含め常時60種ほど。グラスワインも豊富に用意されている。
ワインに合う料理として提供されるのは、ビストロ風サイドメニューの数々。その充実ぶりは肉、野菜、デザートに至るまで実にバラエティ豊かだ。朝〆の新鮮な豚やプリプリのホルモンだからこそできる刺身系は特に人気があり、その日の新鮮な内臓刺しを日替りで出す「TAPAS風刺身盛合せ」(日替り価格)や、オススメの内臓ユッケの「ホルモンユッケ(爆弾)」(780円)などは、ホルモン好きにはたまらない一品になっている。また、ユニークなネーミングの「半殺しキムチ」(580円)は、野沢温泉の名物野沢菜キムチからインスピレーションを受けて同店が改良したメニュー。白菜の瑞々しくシャキシャキした食感が癖になる。塩で“少し殺して”浅漬けにすることからこの名が付いたという。こってり系の白肉や赤肉の後には、「天使のかき氷」(600円)がイチオシだ。ふわっと溶けるその不思議な味わいは、濃厚ミルクやミルクストロベリーといった5つのフレーバーがあり、濃厚なのに後味がすっきりしていると大人気のデザート。メインからサイドまで、決して手を抜かない姿勢は、既存店オープン時から一貫している。
高橋氏の「肉」への飽くなき探求は衰えることなく、新たなチャレンジに意欲的だ。この夏には、店舗2階を、隠れ家的なカウンターのみのスペースとしてオープンする予定。そこでは、炭火焼き、もしくは鉄板焼きステーキや裏メニューのような特別な一品が堪能できる他、1階のメニューも一緒に注文可能。特製のワインセラーも備えられており、まさに「隠れ家」に相応しい空間で「肉」×「ワイン」のコラボが愉しめる。今後は、「客層が異なる新橋や、銀座、神楽坂、神保町のいずれかのエリアで、カウンターのみのミニマムな串焼きホルモン店を開きたい」と語る。「Nice to Meat you」を合言葉に、同氏の作る「肉」ワールドの展開に目が離せない。