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「東京ブッチャーズ」に次ぎ、炭火焼の塊肉とガブ飲みワイン、より空間にこだわって楽しむ「ブッチャーブラザーズ」が日本橋日銀通りに2月18日オープン!

日銀通りに面したファサード
吹き抜けの2F席からみえるオープンキッチン
目の前でカットして出される「牛フラップミート」(写真は460g)
左から尾崎良太氏、志村友子氏、チーフブッチャー 渡辺徹氏

(取材=下前 ユミ)


“ニューヨークにある肉屋が作った肉酒場”をコンセプトに昨年オープンした「東京ブッチャーズ」に次いで、2月18日、日本橋・日銀通りに「ブッチャーブラザーズ」がオープンした。運営は、エッジオブクリフ&コムレイド(日本橋兜町、代表取締役社長:針生 真氏)。オーナーの針生氏は前店との違いを「より空間にこだわった。新しさと古さが共存する歴史ある街・日本橋で、地元に愛され何年もこの街に根付く普遍的な良さのある店にしたい」と話す。 「店を出すなら、人の目線の高さの1Fと料理する姿が客席から見えるオープンキッチンは外せない。表を歩いている人にも、自分たちが仕事をする表情をみてもらいたい」という針生氏。日銀通りに面したファサードは、外から店内の様子がよくみえる全面ガラス張りの引き戸。その扉を開けると、楽しそうに働くスタッフの姿や目の前で豪快に料理される肉料理が、目に飛び込んでくる。店内は、「半地下」、「1F」、「中2F」、「吹き抜けの2F」の開放感がある4層の空間に、日本家屋が連結している。まるで、秘密基地のアトラクションみたいで面白い。複雑なようでいて、店内をきちんと見まわすことができるのは、設計・プロデュースからデザインまで一貫した店舗造りを事業とする同社だからこそのカタチだろう。 同店の特徴は、客を楽しませるパフォーマンスにある。「必ず注文が入ってから客の目の前で肉をカットする」のは、カットしたばかりのフレッシュな肉をその場で焼いて食べるのが一番美味しいからだ。「高いお金を払えば美味しい肉が食べられるのは当然、手頃な価格でも美味しい肉が食べられることを伝えたい」と話すのは、“肉の表情をみながら料理をする”、チーフブッチャーの渡辺徹氏。「その日の肉の表情をみて焼き加減を決めるので、どうしても時間はかかってしまう。待っている間には、肉屋ならではの総菜を食べて欲しい」という同氏。柔らかく煮込まれた「トリッパの煮込み」(820円)、肉の旨味がギュッと凝縮した「肉屋のパテ・ド・カンパーニュ」(750円)、レバーが苦手な人も食べられる「地鶏のフレッシュレバーパテ」(600円)、「これも外せない!豚肉のリエット」(600円)、店内で腸詰めする「自家製ソーセージ&マッシュポテト」(700円)など、どれも手の込んだ、ここでしか味わえない品々だ。 牛肉は、柔らかい肉質で赤身の旨さが格別な米国や豪州産を使用。塊肉を炭火で焼き上げるメニューは、「180グラム・230グラム・460グラム」の3サイズから選べる。適度な脂肪であっさりした「牛フラップミート」(180グラム 920円、230グラム 1100円、460グラム 1700円)、柔らかく脂ものる「ブッチャーズリブ」(同 1250円、1450円、2500円)など、「大きい塊は肉本来の味を楽しめるので、ぜひ大きいサイズでいろんな肉の表情を食べて欲しい」と渡辺氏。表面がカリッと焼き上げられた肉は、ジューシーでありながら、あっさり。これぞ、赤身肉だからこそ味わえる旨味。また、「豚肩ロース」(同 780円、900円、1280円)には、お好みでブルーチーズ(100円)のトッピングが可能。「塩加減と豚の香りが絶妙なバランスで、流行って欲しくないけど、試してもらいたい」と針生氏の一押しだ。前日予約のみの「ローストビーフ、1キログラムの塊」(2990円)もインパクトがあり、大勢で楽しみたい一品。炭火で焼く、香ばしい肉の匂いをかぎながら、料理が運ばれてくるのを待つ。豪快な肉の塊が到着するまでの時間は、待ち遠しくも楽しいひとときだ。 「大きい肉をワインと一緒に自由に楽しんで欲しい」と、棚には価格の書かれたガブ飲みワインが並ぶ。フランス、イタリア、スペイン、ドイツ、チリ、アルゼンチン、オーストラリア、アメリカ、日本と世界各国の手頃な価格のワイン(ボトル1800円~、グラス450円~)が、赤・白・スパークリング合わせ、約100種揃い、気に入った銘柄を探すも、直感で選ぶもよし。棚に並ぶ中で目を引くのが、リストには載っていないオリジナルワイン「“ノンラベル”のシラーズ(赤)」(各2200円)、 “ここでしか飲めない”、ガッツリとジューシーな赤身肉に合う味わいでおすすめ。 今後の展望について、「結果的に“肉とワインの業態”が流行っているかのように思えるが、コンセプトありきで流行に乗るつもりはない。店の前を通る近隣の人が通りすがりに声をかけてくれるような、この街に根付く店にしたい。会話を楽しみながら、炭火で焼いた塊肉をワインと共に楽しんで欲しい」と針生氏。客の顔か見えるからこそできるサービスがある同店を訪れた客は、“美味しかった”以上に、ここでしか味わえないものを体験し、“楽しかった”と店を出て行くのだろう。

店舗データ

店名 ブッチャーブラザーズ
住所 東京都中央区日本橋本石町4-5-10

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アクセス JR神田駅南口徒歩3分、新日本橋徒歩3分、地下鉄三越前徒歩4分
電話 03-6225-2936
営業時間 月~金11:30~14:30(L.O.14:00)、17:00~23:30(L.O. 23:00)
土  16:00~23:30
定休日 日・祝日
坪数客数 35坪・60席
客単価 昼850円、夜4000円
運営会社 株式会社エッジオブクリフ&コムレイド
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※店舗情報は取材当時の情報です。最新の情報は店舗にご確認ください。

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