日本郵便株式会社(東京都千代田区、代表取締役社長 鍋倉眞一氏)と東日本旅客鉄道株式会社、三菱地所株式会社が共同で再整備計画を進めてきた「JPタワー」が旧東京中央郵便局敷地(東京駅丸の内南口前)に3月21日オープンした。 日本郵便が初めて手掛ける商業施設、「KITTE|キッテ」は“切手”を貼ると郵便で大切な人へ想いが届くのと同じように、商品やサービスに「KITTE」という付加価値を加えることで、「それらに込められた想いまでもきちんと届けられる施設でありたい」ということから名付けられた。また、「KITTE」には“来て”という含みもあり、商業施設にとって大切な“賑わい”をつくること、そして“多くの人に来てほしい”との想いも込められている。コンセプトは「Feel JAPAN」。日本郵便がつくる商業施設として日本のよさを集積した施設を目指す。日本各地に存在する古きよきものから新しいものまで、訪れる人との出会いをつなぎ、日本の“心地よさ”や“奥深さ”、“愉しさ”などを体感し、再認識できる場を提供する。 「KITTE」は昭和6年に竣工した旧東京中央郵便局の局舎を一部保存・再生した保存部分と新たに建築した新築部分から成る。同ビルは、この2つの部分に囲まれたガラス天井のアトリウムが最大の特徴だ。地下1階から6階までの7フロア 約9,400m2に98店舗が出店する。 地下1階には全国から弁当、スイーツ、ベーカリーなど34ショップが集結。東北からはマンガ「美味しんぼ」にも登場した比内地鶏養鶏場の直営店「本家あべや」(秋田)やサツマイモをテーマにしたパティスリー「PATISSERIE YANAGIMURA」(鹿児島)などが登場する。1階には飲食店やファッション雑貨店、2階から4階はファッションや雑貨、ブックカフェなどが店を構える。 5階は“わが街のぬくもり”をテーマに、全国各地より地元の名店・人気店を集め、誰でも気軽に楽しめるレストランフロアづくりになっている。北海道の人気回転寿司「回転寿司 根室花まる」や旭川ラーメン「ばいこうけん 東京」、明治42年に創業し、伊勢神宮おかげ横丁でも店舗を展開する牛肉専門店「名産伊勢肉 豚捨」、本格的石釜で焼くナポリピッツァと瀬戸内の食材をふんだんに使ったイタリア料理「ピッツェリア エ トラットリア ダ・ボッチャーノ」が今回東京に初出店する。 6階は“日本のおもてなし”をテーマに、落ち着いて食事のできる空間を提供するフロア。「楽しくてモダンな“うまいもの屋”」をコンセプトに、“シェフ唐渡”がガストロノミー(美食学)に基づいて最新料理を提供する東京初出店のレストラン&バー「アルカナ東京 KARATO」や“世界に冠たる奇跡の豚肉”を使った「しゃぶしゃぶ」や「とんかつ」で感動のおいしさを提供する「金華豚料理 平田牧場 極」(きんかとんりょうり ひらたぼくじょう きわみ)などが出店。日本各地の魅力を発信する丸の内エリアの新たな名所となりそうだ。
ヘッドライン
[商業施設ニュース]
2013.03.21
飲食店の名店などを日本各地より集めた商業施設「JPタワー KITTE」が東京駅丸の内南口に3月21日オープン!
- 東京駅丸の内南口前にオープンした「JPタワー KITTE」は新たな名所になるだろう
- ガラス天井のアトリウムからは明るい陽射しが差し込む
- 地下1階には全国から選りすぐられた34ショップが並ぶ
- “日本のおもてなし”をテーマにした6階には「金華豚料理 平田牧場 極」などが出店
(取材=松宮 史佳)