オーナーシェフはグローバル出身、注目の日本ワイン食堂「ヴァンチョウ」が、ハイカジュアルな地域密着型店舗として11月20日オープン

ワインバルブームが続くなか、今、日本ワインへの関心が高まっており、日本ワインを専門とする店が増えている。そんな、日本ワインを専門とした、信頼出来るワイン食堂が東中野にオープンした。「ヴァンチョウ」は、老舗醸造所から第3世代と呼ばれる良質な造り手の醸造所までの厳選した日本ワインと、仕込みに丁寧な手間を掛けたシェフ渾身の料理が楽しめる。オーナーシェフの柏雄司氏は、気軽に通えて普段使いができる地域密着型のワイン食堂を目指しているという。オンメニューされる料理は、どれも柏氏が下ごしらえに時間を掛け手間ひまかけたこだわり料理だ。そんな、柏氏の料理人としてのスタートは地元、愛知県の和業態から。そもそも洋食への道へ入ったきっかけは、当時、一世を風靡した料理の鉄人の華やかな世界に憧れ、名古屋のキハチへ。そこで、洋食の基本を学び、その後グローバルダイニングの「レガード」へ。どちらも、多くの優れたシェフを輩出した名店であり、そこで研鑽を積んだという。グローバル時代には、社内全料理人が腕を競う料理コンテストで優勝の経験もあるそうだ。その後、ピッツェリアなど、イタリアンの店を経て、満を持しての独立となった。「ヴァンチョウ」では、本格ビストロ料理からレガードで習得したエスニックテイストのオリジナル料理、本格ビストロ料理まで、ワインとマッチングするメニューをさまざま考案。同氏が、日本ワインに開眼したのは「農民ドライ」だったいう。丁寧な造りと優れた品質に感動し、「畑を見たい、作る人に会ってみたい」との思いが、日本ワイン全体への興味につながった。幾つものワイン醸造所に足を運び、知るほどに店に置くワインは増え、かなりレアな銘柄も今ではラインナップされている。柏氏とともに、希少な日本ワインへ思いを込めてセレクトするのは、一緒に店を切り盛りする、公私とものパートナー、川島志帆さんだ。本場フランスでワイン醸造を学び、見識を広める第3世代の醸造家は、国産品種のみならず外国産品種を使ったワイン造りも積極的に行なっているという。「甲州品種ばかりでなく、カベルネソーヴィニヨンやメルロー品種の国産ワインの実力を、ぜひ味わってください」と柏氏は、その品質の素晴らしさを説く。クオリティの優れた日本ワインに会わせる料理は、魚介、肉、野菜とバランス良く揃えられている。人気冷菜NO.1の「中トロの炙りアボカド添え」（980円）、「田舎風パテ」（800円／ハーフ450円）など。温菜ではエスニックスパイスが隠し味の、「海の幸チリソース煮」（900円）、「ツブ貝のオリエンタルバター焼き」（850円）がおすすめ。エスニックなスパイスと日本ワインは想像以上にマッチする。メインは、「あさの豚ロースのロースト」（1580円）、「具だくさん！特製ブイヤベース」（2100円）、「イカスミのパエリア」（1980円）など、どれもボリュームたっぷりだ。自家製パン（400円）はフォカッチャ、ブリオッシュは柏氏が、パンはフロア担当の川島さんの手作り。実は川島さんも料理人という、心強いパートナーでもある。ワインは、本日のグラスが、泡、ロゼそれぞれ1種類に赤白各3種類（550円～）。ボトルはルバイヤートの甲州シュールリー（3700円）、小布施ワイナリーのリースリングファミリーセミドライ（4200円）、イケダワイナリーのヴァンルージュ（3700円）、はすみファームのメルロー（3900円）など。勝沼の泡（3700円）などのスパークリングもセレクトされている。約50種類、200本が揃う国産ワインは良く知られる醸造所をはじめ、生産量の限られる希少なワインまである。新宿からJR線で2駅目、地下鉄は大江戸線、東西線の2線が走る東中野。抜群の利便性と駅周辺の再開発を背景に、ここ最近、高層マンションが急増し、生活エリアとして注目度も高い。そんな東中野にオープンして日が浅いが、既にリピーターの常連客も多いという。古木の梁や柱、木のカウンターにテーブル。壁一面にはシックな色合いのモザイクタイル画…なんと富士山。新しくもありながら、アンティークな空気感が落ち着く環境はゆったりとした心地よいオーラーを放っている。そのクオリティの高さと共に心地良い環境で、評価を受けているようだ。

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