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高田馬場で大人気のスペインバルが新宿3丁目に2号店となるワインビストロ「EXOTICA」(エキゾチカ)を11月8日にオープン

エントランスの扉には、図らずも「タカダノバル」の目印でもある同じのぞき窓が
カウンター席に奥にはテーブル席もある。赤錆色のシックな環境が、大人な雰囲気を盛り上げる
まずは気軽に頂けるタパスから。キャロットラペ、地鶏のタタキ柚子ソース、自家製のパテをアソートしたタパス3点盛り
オーナーの福本氏。バック棚に並ぶおすすめのワインの前で

(取材=西山 登美子)


高田馬場に、連日満員の立ち飲みスペインバル「TAKADA no BAR タカダノバル」がある。スペインバルらしさのなかに、オーナーの意向が反映された個性的な雰囲気が魅力の“地バル”だ。そんな人気バルのオーナーである福本智氏が、2号店となる新店の場所として選んだのが、飲食業界注目のエリア、新宿3丁目である。元々、新宿3丁目は福本氏がプライベートでよく利用する場所ということもあったが、それ以上に飲食エリアとしての魅力を感じ、新店のチャンスだと考えていたという。 実は福本氏「いつか好きな仕事で生活をしたい」という思いを抱きながらも、サラリーマンとして会社勤務していた経歴を持つ。そんな彼が、大学卒業から15年後の40歳を前にして、ついに新たなチャレンジに足を踏み出したのである。「お客様と共感したい仕事を」との想いと、自らの経験も踏まえ、会社帰りにふらりと立ち寄れような場所つくる。それが飲食業だったのだ。漠然としたスペインへの思いと、人々が集い、楽しく飲み食べるイメージ。そして旅行雑誌の編集者である奥様の協力もあり、スペインバル開業に至ったという。1号店となる「タカダノバル」は住宅地に隣接する、高田馬場のなかでも隠れ家的な場所にある。昭和時代の風情が残る古い建築の4坪マイクロ店舗には、細部にまで福本氏が思い描く“スペインであるべきこと”へのこだわりを見せる。学生時代、アルバイトの経験はあるものの、何もかも一からのスタートであったようだが、今では本場スペイン人のモイセス氏が店を預かるほどの人気店となった。 そんな福本氏の2号店となる「エキゾチカ」は店舗としての箱も大きくなり、カウンター席、テーブル席のあるオール着席スタイル。基本的にはスペインバルであるが、料理メニューもタパスからメイン料理を充実させ、ワインを片手にゆっくりと料理を楽しめる“ビストロポジション使いの店”としている。このことから、料理は「エビとブロッコリーのアヒージョ」(800円)といったスペインバルらしい料理もあるが、おすすめのがっつりタパスには「サバの燻製マスタード風味」(500円)、「田舎風鴨と豚のパテ」(500円)、「子羊の春巻きモロッコ風」(800円)、「黒豚バラのグリエ サムギョプサルスタイル」(800円)といったように、ボーダーレスな料理が並ぶ。本場流のエッセンスを感じる「自家製ソーセージ」(1000円)もおすすめだ。実際に本場バスク地方、サンセバンチャスなどのバルは、ワインに合えばとイタリアン、フレンチに加えエスニックなど、ボーダーレスな料理が並ぶという。 価格2800円からのワインは、リーズナブルで美味しい銘柄にこだわり、スペイン、フランス、イタリア、アメリカと国籍は多彩。スパークリングは200ccボトル、ハーフボトル、フルボトルとサイズを揃え、お客、お店、双方のリスクの少ない構成となっている。赤・白ワインも銘柄により、フルボトルに加えてハーフボトルを揃える。さらに赤ワインはマグナムボトルも置き、サイズを変えた多様な対応をしている。もちろんグラスワインもラインナップしている。ちなみにマグナムボトルはゆっくりと熟成するので、3~4人のグループで飲むにはおすすめという。その他のドリンクは生ビール「琥珀エビス」(700円)のみと、「ともかくワインを楽しんで欲しい」というシンプルな思いと、潔い姿勢を感じる。 喧噪の街・新宿3丁目という立地のなかで、大人の雰囲気で落ち着いた居心地の「エキゾチカ」。ワインへ、スペインバルへ、そして「エキゾチカ」への思いを穏やかに語る福本氏自身の人柄を反映しているのだろう。空間的な制約もある現店舗。福本氏自身がイメージする環境を、一からつくり上げることのできる自前の店が目標と語ってくれたなかに、飲食業への静かな情熱が感じられる。

店舗データ

店名 EXOTICA
住所 東京都新宿区新宿3-7-5 第一シグマビル2階

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アクセス 都営地下鉄新宿3丁目駅より徒歩1分、JR新宿駅より徒歩7分
電話 03-3356-5400
営業時間 17:00~23:00
定休日 月曜日
坪数客数 10坪・17席
客単価 4000円
運営会社 株式会社Pionero
※店舗情報は取材当時の情報です。最新の情報は店舗にご確認ください。

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