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10月17日、神楽坂の芸者新路沿いに「夏目亭」オープン!麹町三番町の出店から40年目の潔き挑戦とは!?

店舗の目印は、ビルの入口にある木製看板。ライトに照らされた味わい深い文字に、惹き込まれる
鮮やかなターコイズブルーにテーブルクロスの白が際立った大人っぽい空間
当初の「夏目亭」から引き継いでいる「アトランティック舌平目のムニエル」。付け合せには旬の食材(今回はキノコ)をふんだんに使い、ケッパー、トマト、レモンの酸味をアクセントにきかせている
夏目シェフとソムリエの荒川氏。オヒョイズ時代から共に仕事をしている二人は、年齢の差はあれど最強のタッグだ

(取材=瀬川 あずさ)


神楽坂通りを折れたところにある緩やかな坂、芸者新路。10月17日(月)、その通り沿いのビル2階に、フレンチをベースとした西洋料理店「夏目亭」がオープンした。シェフは昨年クローズしたワインバー「オヒョイズ」で厨房を任されていた夏目安彦氏。オーナー兼ソムリエの荒川裕氏もシェフ右腕の大久保浩一氏も、皆オヒョイズ出身だという。その気心知れたメンバーが、一念発起して立ち上げたのがこの店舗。麹町三番町にはじめて「夏目亭」を出したのが40年前―― 店は一旦、閉店を余儀なくされたが、それから長い年月を経て、“集大成”の再オープンに漕ぎ着けた。 
料理のジャンルは、「フレンチを基本とした西洋料理」。古典的なフレンチ、「グラン・キュイジーヌ」を追求しながらも、近代的な「ヌーベル・キュイジーヌ」の要素を盛り付けに加え、同店ならではの個性を打ち出している。中には「オニオングラタンスープ」(1,300円)、「シィーザースサラダ 夏目風」(1,800円)、「アトランティック舌平目のムニエル ブールノワゼット キノコ添え」(2,000円)といった、40年前と変わらないメニューも加えて、昔からの常連客へ訴求する。「特製 アジの干物のリエット」(1,600円)や「近江牛の肩バラ肉の赤ブドウ酒煮 ブルギニヨン」(2,800円)は人気の看板メニュー。他にも、こだわりの青果卸店「築地御厨(みくりや)」の野菜や、長崎から空輸した新鮮な魚介類、そして米沢牛や「米の娘ぶた」といった厳選食材を多用した料理をリーズナブルな価格で取り揃える。基本はアラカルトだが、事前に希望の金額や内容を伝えれば、コース料理(5,000円~)にも対応可能だ。また、ランチは2,500円と3,500円の2コース展開。いずれも肉か魚どちらかを選択するお任せコースとなっており、そのコストパフォーマンスの高さで、時間に余裕のある主婦層を取り込む。
ワインはフランス産を中心にイタリア、スペイン産など計100種類ほどを、ソムリエ荒川氏が厳選。グラスは500円~1,000円、ボトルは4,000円~と 良心的な価格設定から取り揃える。アジの干物のリエットにソーヴィニヨン・ブラン、舌平目のムニエルにブルゴーニュのシャルドネ……など、同店ならではの料理とワインのマリアージュを提案する。
内装はターコイズブルーを主体とした斬新な色使いが特徴。鮮やかなブルーにテーブルクロスの白が際立ち、そこに古木のナチュラルなテイストがアクセントに加わる。カウンター席には三番町時代に「夏目亭」で使っていた椅子をさりげなく配置。古さと新しさが絶妙なバランスで融合した、心地よい空間演出がなされている。
神楽坂に出店した経緯について夏目シェフに尋ねたところ、「ここは1000軒もの飲食店がひしめく街。難しい立地なのは分かっているけど、親父が好きだった場所というのもあって、この街で勝負することにしたんだよ。元来江戸っ子なもので、“神楽坂”と聞くだけでなんだか血が騒ぐんだよね(笑)」と、意気揚々に語る。オヒョイズでタッグを組んでいた藤村俊二氏が常に話していたという“らしく”の精神を忘れずに、“夏目氏らしい”店を築くことで「1000軒の中の輝く星になりたい」と断言する。
「昔から店を愛してくれる人、支えてくれる人が沢山いてね、みんなに感謝しながら、この店を代々愛される店に育てていきたいんだよね」と、少年のような目で今後の展望を話す夏目シェフ。同店の挑戦ははじまったばかりだ。

店舗データ

店名 西洋料理 夏目亭
住所 東京都新宿区神楽坂3-2 林ビル2階

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アクセス JR・東京メトロ 飯田橋駅より徒歩5分
電話 03-5206-5137
営業時間 12:00~14:00(L.O.) 18:00~22:00(L.O.)
定休日 未定
坪数客数 22.5坪、 店内30席
客単価 ランチ3,000円~、ディナー7,000円~
関連リンク 夏目亭
※店舗情報は取材当時の情報です。最新の情報は店舗にご確認ください。

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