7年前から代々木上原駅前でフレンチの「ブラスリーベック」を営むAU-SAM(代表取締役・原田理氏)は3月1日、1軒はさんだ隣の1階にテイクアウトの「アトリエべック」、2階にワインサロン「マロニエ」を同時オープンした。原田氏は15歳からアルバイトで調理を始め、まだ33歳という若さながら料理一筋18年、フレンチ歴だけでも12年のベテラン。ベーコンやソーセージ等、ほとんどのものが手間隙かけた自家製。パンも、レーズン酵母、ビール酵母など5種の酵母からスクラッチ(手づくり)で焼いており、一部の飲食店にも卸しているが、レストランの客から「持ち帰りたい」という要望が増え、それに応えるためにテイクアウト専門店を始めることになった。また、ランチニーズに応えるためデリも充実させた。1階ではパンとスィーツのほか、サラダなどのデリをグラム売りでテイクアウト販売。デリは「自家製ベーコン」(336円)、「生桜えびのキッシュ」(389円)、「じゃがいものグラタンドフィーネ風」(389円)、「シャラン産の鴨もも肉のコンフィ」(767円)など。本格フレンチが自宅で味わえる(キッシュ以外はそれぞれ100グラムの価格)。2階「マロニエ」は、同氏が以前一緒に働いていた先輩で、根津「いてふ舎」というワインバーを13年営なんでいた土井氏を店長に招いて開店。ワインにちなんで赤を基調とした店内には、写真家で雑貨バイヤーのムッシュ徳岡氏がフランスで撮影した赤のモチーフの写真を飾り、カウンター8席、テーブル4席の計12席。ワインは基本的にグラスでいろいろな種類を楽しんでほしいと、すべてフランス産の約12種類を揃えた。ハウスワインが700円~、シャンパーニュ地方の農家元詰めのシャンパンは1,000円、貴腐ワインも時価1,200~1,300円で提供。「マロニエ」は、本店でフレンチを食べた後、食後酒にフランスワインを楽しめる2軒目としても使ってもらい、終始パリ気分を味わってほしいという。長年代々木上原とフレンチをこよなく愛するという原田氏は「代々木上原にフランスを作りたかった」と言う。本店のテーマカラーは青、「アトリエベック」のテーマカラーは白、「マロニエ」は赤、実はこの3店でトリコロールが完成するという。こだわりの飲食店が集まる代々木上原で“ウエハラーゼ”の心を掴むのは間違いない。
店舗データ
店名 | デリショップ アトリエべック |
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住所 | 東京都渋谷区西原3-5-3 |
電話 | 03-5454-5631 |
営業時間 | 11:00~20:00 |
運営会社 | 有限会社AU-SAM |
関連リンク | アトリエべック |