著名人をはじめ多くのファンを持つ、緑が丘で人気の老舗ちゃんこ屋「ドスコイ酒場 ちゃんこ芝松」(東京都目黒区、株式会社ドスコイ酒場 ちゃんこ芝松、代表取締役:鈴木正治氏)が、11月19日、中目黒に2号店を出店し、本店に続き注目を集めている。 場所は中目黒駅から徒歩5分。駒沢通り沿い、目黒区総合庁舎向かいという好立地。緑が丘本店が連日予約でいっぱいという人気ぶりから、2号店の出店は数年前から計画していたという。「繁華街ではなく、かつ、緑が丘本店のお客さんも通える範囲内で、ある程度の席数が確保できる場所」という条件のもと、中目黒でも数件あった物件の中から選び、この立地に決めた。本店には及ばないものの、20坪の店内にはカウンターが10席、テーブル席が14席、座敷席にはグループ客や宴会も収容できる10名掛けのテーブルが3卓並んでいる。相撲部屋を思わせる内装や、力士から譲りうける反物で仕立てたという甚平姿の従業員が、客を盛り上げ、連日幅広い客層で賑わっている。 本店の創業は昭和32年11月。現在のオーナー鈴木正治氏の両親が、結婚を機に開いた飲食店「芝松」が、その歴史の始まりである。今では“白金”と呼ぶが、創業当時は芝白金三光町という地名で、もともと「魚松」という魚屋を営んでいた。“芝(白金三光町)の魚松さん”という愛称で親しまれていたことから「芝松」を店名にあてたという。その後、元片男波部屋の力士であった鈴木氏が相撲界引退と同時に店を両親から引き継ぎ、ちゃんこ屋として歩み始めた。 芝松のちゃんこは、みそ・しお・しょうゆ・キムチの4種類。スープは配分にこだわった昆布、出汁椎茸を前日から漬けこみ、毎朝5時間ほどかけて、玉ねぎ、白菜、ニンニクなどの野菜と牛スジ、豚足、鶏ガラで出汁をひき、丁寧な仕事で「芝松」特製ちゃんこの味を生み出している。具材には銀だら、海老などの魚介類と、豚肉、鶏肉、ベーコン、それに鶏と豚を4:1という配合で作る“自家製つくね”が加わる。野菜では白菜、長ネギ、ニラ、玉ねぎ、人参に、えのき、しいたけ、しめじ、油揚げが入って1人前2420円。この具材の数からしても想像できるが、相当のボリュームである。 また、ちゃんこ以外にも人気の「カニクリームコロッケ」(3個950円)や「ねぎとん」(1000円)、「和牛タタキ」(1580円)に「力士みそきゅうり」(700円)は必ずオーダーしたいメニュー。ちなみに“力士みそ”はお土産に買って帰ることもできる(740円)。いわゆる“家庭の味”のように、各相撲部屋によって“力士みそ”にもそれぞれ個性があるそうだ。この味噌は、主に相撲協会夏巡業の時期に食べる物で、食欲の落ちるこの時期でも、白飯に力士みそで十分な栄養が摂れるようにと、ニンニク、鶏のひき肉、鶏肉、炒りゴマ、砂糖、みりん、味噌、ごま油でつくられている、芝松自慢の一品でもある。きゅうり、レタス、キャベツなどの生野菜に添えても美味しいが、お湯でのばし、煮込みうどんにすれば、冬場に頂きたいメニューとなる。 ドリンクはビール、焼酎、日本酒、サワーなど一通り揃うが、酒好きにそっとお薦めしたいのが、創業当時から常連さんに愛されている「芝松カクテル」。“そっと”という理由は、焼酎とジンジャーエールを9:1、場合によってはそれ以上という驚きの強烈な配分でつくられるカクテルだからだ。しかし、その割に飲みやすいため、メニューには載っていないが、今でもオーダーする常連さんが多い。 親子2代、50年以上に渡る老舗ちゃんこ店が中目黒で新しい客にどう受け入れられるか、今後の更なる躍進に期待したい!
店舗データ
店名 | ドスコイ酒場 ちゃんこ芝松 中目黒 |
---|---|
住所 | 東京都目黒区中目黒3-12-19 |
アクセス | 東急線・地下鉄 中目黒駅より徒歩5分 |
電話 | 03-3712-3993 |
営業時間 | 17:30~24:00※(L.O.23:00料理) |
定休日 | 無休 |
坪数客数 | 52席・20坪 |
客単価 | 5000円~5500円 |
運営会社 | 株式会社ドスコイ酒場 ちゃんこ芝松 |
関連リンク | ドスコイ酒場 ちゃんこ芝松 |