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池袋東口駅近く、2010年6月1日オープンした「日本酒BAR希紡庵」は心地の良い新世代日本酒専門店だ!

蔵元の前掛けが壁に配されたシンプルな店内。前掛けがあるのは、顔の見える酒蔵と信頼関係の証
日々変わる日本酒の数々が収められた冷蔵ケースは魅惑のワールド
隠れ家のような日本酒専門店。さりげなく生けられた酒米が目印
日本酒との新しい出会いを紡ぐ渡邉氏と、日本酒大好きファンの石山さん

新世代の日本酒専門店がまた一軒、昨年登場している。店は池袋東口駅前通りから一本入った、ヤマダ電機LABI1日本総本店並びのビルの地下に位置する。半地下のような階段を下りてすぐに店はある。エントランスにさり気なく生けられた稲穂が、日本酒のお店であることを示している。しかし、頑なに閉ざされた扉に一瞬たじろがされる。正直、そこが日本酒専門店と知らなければ、一瞬、入るのを躊躇するような扉は元スナックであった名残でもある。そんな扉を敢えて残したのは、「希紡庵は日本酒を美味しく楽しむ店であると知って来て欲しい」からと、オーナーの渡邊元康氏は語る。
32歳の渡邊氏が美味しい日本酒と出会ったのは22歳の時、漫画本「美味しんぼ」をきっかけに日本酒・地酒に興味を持ち、ついには日本酒専門店を開くまでに至るほど、日本酒の世界の虜となった。はじめはいち日本酒ファンとして日本酒の名店、池袋「おまた」に足繁く通っていたが、いつしか日本酒に関わる仕事に就きたいと思い、池袋東武デパートのなかにある「バー楽」に転職した。それから約6年後、日本酒を軸に日本酒と人、人と人を紡ぐ店「希紡庵」をオープンさせた。
日本酒は同じ造り、同じ酒米、麹であっても産地、杜氏、蔵の違いなどで一本一本、味も香りも全てが異なる。ましてや酒米、麹も異なればなおさらである。実に日本酒は個性も豊かで奥が深いお酒である。そんな個性の違い、新しい日本酒との出会いを少しでも多く楽しんでもらいたいと、提供の基本ポーションは90mlの半合。価格もなんと300円からと、気軽に気負いなく楽しめる設定である。90mlで450円超えるお酒は60mlとさらにポーションを少なくし、希少なものも気軽に楽しめる気遣いがうれしい。同じ銘柄でいて造りの異なるものなども入れ常時、80種類揃えている。店主自ら、この人の造るお酒を飲んでみたいと思い入れた岩手県・吾妻嶺酒造の「あづまみね」。栃木県・松井酒造の「松の寿」、静岡県・英君酒造の「英君」、今話題の神奈川県・久保田酒造「相模灘」をはじめ、「造り手の顔が見えるような、酒造りに真摯に取り組む蔵元の日本酒にこだわっていきたい」と語る。日本酒を飲み始めの頃は純米酒志向が強かったが、いまでは、「自分が飲んで美味しいと思えることが日本酒選びの基軸である」とも語る。
燗酒は一合提供となる。常温タイプのお酒も扱い、冷でも燗酒でも、好みの状態で楽しめる。アルコールは、日本酒のほかは、ビールと梅酒2~4種類のみと、潔い選択だ。
料理は、大分県「鮎の子うるか」福井県「ふぐの真子糠漬け」といった珍味類。岩手・佐助豚のロースステーキ(150g)とがっつり系肉料理も揃えるが、日本酒同様、少しずつあれこれ、お酒とともに楽しんでもらいたいと渡邊氏は考える。食材に対しても自らが生産の地まで足を向け、生産者との信頼関係を築き、安心・安全な質にこだわる。無農薬農園野菜、石黒農園のほろほろ鳥、蒼生舎の無添加ロースハムやベーコン、由比・いちうろこの黒はんぺん、若狭湾産の一夜干し赤カレイ。自然な滋味の豊かさや美味しさをなによりも大事にしている。
お酒も料理も少しずつ、いろいろ楽しんでという、緩やかでまったりとした渡邊流日本酒スタイルは自身の穏やかな人柄が反映されている。現在、常連客の7割が女性客で、その多くはお一人様というのも頷ける。渡邊氏お勧めの日本酒を楽しみながら、ついつい長居をしてしまう居心地の良い日本酒バーである。

(取材=西山 登美子)

店舗データ

店名 日本酒BAR希紡庵
住所 東京都豊島区東池袋1-7-10 鳥駒第一ビル地下1階
アクセス JR・地下鉄・私鉄各線 池袋駅より徒歩3分
電話 03-3987-7518
営業時間 17:00~23:00
定休日 月曜・祝日
坪数客数 7席・6坪
客単価 3500円
運営会社 渡邊元康
※店舗情報は取材当時の情報です。最新の情報は店舗にご確認ください。

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