東銀座駅からすぐというアクセス抜群の立地に、がぶ飲みイタリアンともいうべきオステリア「GINZA Termi(銀座テルミニ)」が7月8日にオープンした。新富町駅から東銀座界隈の同一エリアで、ビオワインと世界の惣菜が楽しめるビストロ「Gare de Lyon(ガール・ド・リヨン)」、ワイン居酒屋「Pont du Gard(ポン デュ ガール)」、クイックかつコンビニエントに利用できる、安くて使い勝手の良いワインバー「Pont du Gard Express」など繁盛店を運営するリヨンブルーアンテルナショナルの4店舗目となる業態とあって、系列店の常連や新規客が押し寄せ早くも賑わいを見せている。ローマの下町にある食堂で食べた料理の数々を日本で再現したいという思いから開店に至ったという同店のセールスポイントは、“飾り気はないけど、うまくて、安くて、楽しいこと”。しかしながらそのお料理は、見た目にも美しく盛り付けられボリュームも満点。通常の2倍程度の盛りとなっているため、前菜に肉料理、パスタを1品ずつ頼んだら2人で満腹といった具合となる。新鮮な食材で滋養味のある本当の食事を楽しんでほしいという思いから、メニューは定番もありながら、その日仕入れた食材により季節によって変化する。中でも「牛ハラミのタリアータ」は1800円という価格ながら圧巻のボリューム。ラズベリー、イチゴ、赤すぐり、ブルーベリー、カシスの5種類のベリーをソースにあしらった「ラムのポアレ」(1800円)は最も人気が高い。系列店すべてがそれぞれに個性あるフードメニューを展開しているが、同社の唯一の統一メニューとなっているフォンドボーに赤ワインとポートワイン、さらに八丁味噌を加えて煮込んだ洋風スタイルの「洋風もつ煮込み」(750円)は同店でも健在。ワインは赤・白・ロゼ・スパークリングなどイタリア産を中心に、フランス、スペイン、ポルトガル、チリなど世界各国のワインを約100種類取り揃えており、グラス(750円~)とボトル(2500円~)で提供する。メニューブックなどはなく、その日の気分や体調、好みや予算に合わせてスタッフがセレクトしてくれるのが嬉しい。また、ワイン以外にビール(480円)やカンパリ、グラッパ、リモンチェンロ(いずれも700円)なども用意している。今回の出店は、オーナーが偶然通りかかったところで物件を見つけ、物件ありきで出店が決まったという。もともと焼鳥店であった物件のため、厨房設備は新しくしたものの、外壁の塗り直しやカウンターの再利用などが可能であったため、初期投資を抑えることができた。また、同店は、店長である矢沢大介氏がゆくゆくは独立する予定の店舗である。飲食を志すものであれば、独立を考えている人がほとんどであるため、人材が育った暁には、オーナーがバックアップをして独立援助を行うシステムになっているという。独立しながらも同系列店として相互援助は引き続き行われる。「独立してもつながっているという仕組みを壊すことなく、今後も人材が巣立つ際には同一エリア内での展開となると思います」と矢沢氏は話す。また、「当店は私を含めて2名のスタッフでまかなっています。ですから気の利いたサービスはできませんが、その分人件費を抑えることで価格に還元させていただいているので、何度も足を運んでいただいて、たくさん食べて飲んで楽しんでほしいと思っています」と意気込みを語った。
店舗データ
店名 | 銀座テルミニ |
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住所 | 東京都中央区銀座3-11-6 ( 鈴木ビル1F ) |
アクセス | 地下鉄 東銀座駅A7出口より徒歩0分、地下鉄 銀座駅より徒歩6分 |
電話 | 03-6278-7676 |
営業時間 | 18:00~25:00(L.O.24:00) |
定休日 | 日曜、隔週月曜 |
坪数客数 | 8坪・17名 |
客単価 | 4500~5000円 |
運営会社 | 有限会社リヨンブルーアンテルナショナル |