「RIGOLETTO」「DAZZLE」「新-ARATA-」など、数々のスタイリッシュな繁盛業態を展開するHUGE(東京都目黒区、代表取締役社長:新川義弘氏)が、10月1日、東京・丸の内の東京ビル(TOKIA)に新業態店をオープンさせた。今回開業した「MUCHO MODERN MEXICANO」は、同社が以前から温めていた念願のメキシカン業態。それも、いわゆる昔ながらの典型的なメキシコ料理店ではなく、現代的な魅力をちりばめた新感覚あふれる“ラテン・ダイニング”に仕上げることで、メキシコ料理になじみの薄い客層もスッと溶け込める気軽さを打ち出している。
同店のあるTOKIAは、JRの東京駅と有楽町駅の両方から徒歩5分の近距離にあり、付近には東京国際ファーラム、丸ビル、新丸ビルなど多くの商業施設が点在する。だが、六本木や渋谷などの繁華街に比べると深夜営業の店は少なく、深夜帯の隙間立地とも言える場所でもある。同社はそこに深夜客の需要を読み取り、月曜~土曜は翌朝4時まで営業する営業形態を採用。もともと同社の展開する業態はどれも朝方まで営業する店舗が大半で、同店もその既存店で実証された業態の強みを存分に発揮した形となる。
同店の店舗デザインコンセプトは「モダンとプリミティブ<原始>の融合」。胸に迫るラテンのにぎやかな色彩を随所に用いながら、同時に洗練されたシャープなインテリアを施すことで、“モダン”と“プリミティブ”の融合を巧みに創出。入口そばに設けたバーカウンター席は、オレンジ、イエロー、グリーン、ブルーなど鮮やかなハンドメイドのカラータイルを用いて天板を仕上げ、壁にはビーズで作ったカラフルな太陽やトカゲの装飾品を飾る。その一方、まるで銀河を彷彿させる小さな無数の電飾を天井いっぱいに取り付け、メキシコの夜空を見上げるかのような幻想的な気分を味あわせる。そして、店内奥には現地のモダンリゾート気分に浸れる心地よいソファ席を配置。
メニューは純粋なメキシコ料理だけにこだわらず、南米のブラジル、チリ、アルゼンチン、さらには「RIGOLETTO」などの既存店で提供して好評だった小皿料理のタパスなども柔軟に取り入れたバラエティーある商品構成を採用する。メキシコ料理と言うと一般にガツンと重たい料理が少なくないが、同店ではあえてこうした商品構成にすることで料理を品数多く味わってもらい、また少人数のお客でも楽しめる内容に仕上げている。中でも一番の売り物なのが、代表的メキシコ料理の「Mucho名物 フレッシュ・ワカモレ」(普通900円、大1300円)。これは“ワカモレ台”と名づけたワゴンを客席に横づけし、そこでアボカドを剥くところから始め、ハラぺニオン、トマト、玉ネギ、シェラントロとともに石臼で混ぜ合わせて作る香り豊かな演出メニュー。その他、ナチョス、ソペ、タコス、エンチラーダ、ブリトー、チミチャンガ、ティンガー、スペアリヴ、ファフィータや、計26種揃えた300円と500円のタパス、「熟成・ハラミステーキ」(1600円)、「チキンのグリル 伝統のモーレソース」(1500円)など、多彩なメニューでお客を魅了する。ランチは「タコスセット」「トスタダスセット」「アロス・メキシカーナセット」など1000円均一で6種を揃える。
大人数で来てワイワイ楽しむもよし、粋な丸の内OLが1人で来て小粋にバーで楽しむもよしと、幅広い利用客を取り込める使い勝手のよい店を目指している。目標月商は1500万円を掲げ、来年早々には同店に続くメキシカン業態の2店舗目も早々に決定。HUGEが着目したメキシコ料理店という意外な隙間ニーズ。その潜在需要をはたして同社が根こそぎ掘り起こしてしまうのか? その動向には要注目だ!
店舗データ
店名 | MUCHO MODERN MEXICANO(ムーチョ モダン メキシカーノ) |
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住所 | 東京都千代田区丸の内2-7-3 東京ビルTOKIA 2階 |
アクセス | JR東京駅・有楽町駅より徒歩5分 |
電話 | 03-5218-2791 |
営業時間 | 月曜~土曜11:00~翌4:00(L.O.3:15) 日・祝11:00~23:00(L.O.22:15) |
定休日 | 無休 |
坪数客数 | 約66坪・96席 |
客単価 | 昼1000円、夜3500円 |
運営会社 | 株式会社HUGE |
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