山下九シェフが、西麻布と銀座の2件を展開する鉄板焼きフレンチ「ahill」から独立し、オーナーシェフとなって、赤坂の福榎商店街という隠れ家立地の路面に、「BISTRO Q」を8月27日オープンした。山下シェフといえば、鉄板焼きフレンチの「ahill」で、創業時から料理長を勤め、業態作りを担ってきた人物。料理人人生は、今年で17年を迎えようとしている。そしてこの程、念願叶って独立を遂げた。元々西麻布で1店舗を構えていた「ahill」が、銀座にも出店し、2店舗を展開することとなった。しかし、カウンターキッチンの店は、厨房に立つ料理人によるところが大きい。そこで、自らキッチンに立って、お客さんとコミュニケーションが図れるような、自分の店を持ちたいと志向するようになったという。今回出店した物件は、ハンバーガーを売りにしたダイニングバーの居抜き。コンベクションオーブンやエスプレッソマシーンといった厨房機器が、そのまま使えた。こうして、低額出資での開業が実現したのだ。コンセプトは、“大人の食堂”。今回、鉄板だけというイメージは、一新したかったという。「都会の真ん中で、カウンターを囲んだお客さんのわがままを聞きながら、コースを勧める店。ロウソクで仄かな照明を点したり、自分がやりたかったことを全てやる店にしたい」と話す。(山下シェフ)料理は、「ahill」からの人気メニュー「フォアグラ入りハンバーグ」(2,100円)や「焼カレー」(1,050円)が、お勧め。「フォアグラ入りハンバーグ」は、フォアグラを混ぜ込んだ十勝牛のミンチを炭火焼にしたハンバーグ。「焼カレー」は、鉄板で調理したドライカレーにカレーソースと万能葱を掛けた、珠玉の逸品。また、鳩やジビエ等の肉、魚の炭火焼料理(時価)も、常時展開していく。コースは、シェフのお任せコース(6,500円)を用意。ドリンクは、フランス産のワインを中心に、赤・白3種ずつのグラスワイン(840円~)を提供する。ボトルも、3,500円~とリーズナブルだ。「ゆくゆくは、昼夜問わず、夜はもっと遅くまで営業したい」と話す山下氏。この店では、ご飯のあとに一杯飲みに行くといったニーズにも応えて行きたい考えだ。「とにかく、色んなことに挑戦していきたい」と意気込みを語る同シェフだ。月商は500万円を目指していきたいという。小さくも、アットホームさを感じさせる、山下シェフ念願の城。お客さんをびっくりさせるような仕掛けを用意して待っている。
店舗データ
店名 | BISTRO Q |
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住所 | 東京都港区赤坂2-20-15 HAGAビル1F |
アクセス | 地下鉄 赤坂駅より徒歩7分、地下鉄 溜池山王駅より徒歩5分 |
電話 | 03-6459-1909 |
営業時間 | 18:00~24:00 |
定休日 | 不定休 |
坪数客数 | 15坪・16席 |
客単価 | 8,500円 |
運営会社 | 株式会社キュウ・セレクション |