外食文化研究所(神奈川県横浜市、代表取締役:水口憲治氏)は、新業態となるアジアンスタイルのカフェ「バードカフェ shonan」を、神奈川県の藤沢駅近くという立地のビル3階に、7月7日オープンした。 既存の店舗は、直営が9店舗とFCが2店舗。今までは、「うる虎」という屋号を中心に、焼鳥やもつ鍋、水炊きを中心に展開して来た同社が今回打ち出したのは、非日常空間を演出するダイニング・カフェだ。ベタコテ業態から逸脱し、他店が真似出来ないような付加価値を付けようと作ったのが今回の店舗だ。“食事を囲む豊かな空間の創造”がテーマであり、そこで、関連性のある“衣”と“住”の部分にも焦点を当て、客に発信して行けるような店舗にしようというのが、今回のコンセプト。 “衣”の部分として打ち出しているのが、ミラノの人気時計ブランド「Ritmo Latino」とタイアップして製作したシャツのユニフォーム。背中には、「外食文化研究所」の文字が刺繍されている。店内には、ショーケースを設置し「Ritmo Latino」の時計のディスプレイも行なう。もちろん、店舗内で購入することも可能だ。そして、“住”の部分として打ち出しているのは、人気家具メーカー「a.flat」とコラボレーションした、ソファーや椅子といった家具類だ。元々「a.flat」を運営するシースクエアの磯崎代表と懇意にしていたことから、今回実現に至ったという。今回の店舗では、“食”のみならず、“衣と住”という新たな価値の提唱を行なっている。 もちろん“食”の部分も、“アジアの豊かな食事”をコンセプトとして、全て店内調理にこだわっている。「うちの料理は、料理人なしで、全て自分達で考えられているものなんです。九州から北海道まで、日本中で食べ歩きをして、美味しかったものをどうしたらお客様に提供出来るかということを日夜探求しています」と、代表の水口氏は話す。そして、月1回は社内での料理コンテストを開催したり、また随時社外の料理コンテストにも積極的に参加して行くなど、商品開発力の向上には余念がない。 看板料理は、タンドリーチキンとテリヤキ、ガイヤーン、ダッカルビと4種の味付けを楽しめる炭焼きにした鶏の串焼き「BAMBOO CHICKEN」(4種480円)や、蒸篭にのった野菜や肉をコラーゲンスープで蒸す蒸鍋の「Bamboo Basket」(1人前900円)。ドリンクは、えびす生ビール(ジョッキ・会員350円、一般390円)やサワー各種(320円~)、カクテル各種(350円~)と手ごろな価格で取り揃えている。 20代から40代の女性を中心とした来客を見込み、目標月商は500万円を目指す。また、「カフェを屋号に入れたことによってカジュアルに1人で、また、仕事仲間や地元の友達や家族と利用したり、またパーティーでも使ってほしい」とのことだ(水口氏)。そして今後は、「新業態をよりブラッシュアップして、ゆくゆくはライセンス展開を行っていきたい」と意欲を覗かせる(水口氏)。今後も外食文化研究所では、横浜と藤沢に特化して、出店を加速させていく考えだ。今までは、業態ありきで物件を選んできたところを、物件ありきで業態開発できる開発力を養い、優良物件の取得に乗り出すという。8月には、横浜の岡野町というカフェエリアにおいて、和をテーマにしたカフェ業態の出店も控えている。 「ダイニング業態で神奈川県ナンバーワン」という目標を掲げる同社の快進撃が今まさに始まろうとしている。
店舗データ
店名 | バードカフェ shonan |
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住所 | 神奈川県藤沢市鵠沼橘1-17-13 ツインビル3F |
アクセス | 江ノ電・藤沢駅より徒歩2分、JR藤沢駅より徒歩3分 |
電話 | 0466-52-5217 |
営業時間 | 16:00~翌1:00 |
定休日 | 無休 |
坪数客数 | 26坪・52席 |
客単価 | 2,700円 |
運営会社 | 株式会社外食文化研究所 |
関連リンク | 外食文化研究所 |