外食産業向けの購買代理機能を重視した備品資材卸として100有余年の歴史を持つ京橋白木(中央区・代表取締役 竹下茂雄氏)が、新たに飲食事業に参入。オルタナティブワークスというグループ会社を設立し、6/21、秋葉原に、九州の素材や調理法を使った居酒屋「九州うまかもんと焼酎 みこと 秋葉原店」をオープンした。もともと本業と関連性のある新事業展開を考えていたところ、条件のいい居抜物件や信頼できるFCパートナーなど条件が揃ったため、飲食事業参入を決めたという。 「FCを選択したのは、素人である自分が時間を掛けて一から物件取得や業態開発に時間を割くより、業態のクオリティ、出店までのスピードを重視しプロに任せた方がいいだろうと判断したためです。"みこと"を選んだ理由は、比較的年齢層が高いお客様をターゲットにしていることと、お店のコンセプトが明確で来店された方が口コミで伝えやすいこと、また席効率よりカウンターを設置しスタッフとお客様との距離感を優先する本部の想いに共感したためです。同ブランドにとってもFC展開は初です」と竹下氏。「卸業での取引先や横のつながりを通じて入ってくる物件や商材等の情報網を最大限活かした効率経営を目指すとともに、飲食事業での経験や情報を卸事業にフィードバックすることで既存の御取引先へのサービスをより向上させたい」と話す。 イチオシのメニューは、熊本県菊陽町から直送される極上の馬刺3点盛り(990円)。鮮度の高さが自慢で都内では珍しい馬のレバ、タンも刺しで提供。ほか、オーダーごとに特性辛子を練りこんで揚げる揚げたてからし蓮根(580円)や、しっかりとした肉質でジューシーな薩摩赤鶏のもも塩焼(680円)、秘伝のタルタルソースを使った宮崎チキン南蛮(580円)など、郷土料理も充実。ドリンクメニューは、焼酎、日本酒、梅酒合わせて150種以上。メニューにない、通好みの希少な焼酎も用意されている。また焼酎本来の味を楽しんでもらいたいと、ロックは、全てスタッフ入魂の手作り丸氷で提供する。店内は、24.5坪に35席、客単価は3500円前後。月商にして420万円程度を見込む。 「清潔感があり、適正価格でおいしい酒が飲めてうまい飯が食える。スタッフも客同士も顔馴染みで仲がいい。そんなご近所のコミュニティーになれる空間を目指します」と竹下氏。「まずは1号店を軌道にのせることが先決ですが、スタッフの成長ステージとして2年間で3店舗の展開を狙っています。居酒屋業態であれば、食材、酒とも産地に出向き生産者の想いを汲んだうえでお客様に提供できるような業態にしたいし、まだ漠然としてますがノンアルコール業態にも強い興味があります」と、今後の飲食事業展開に対して積極的な姿勢を見せる。果たして、卸業の老舗が飲食事業においてどのような飲食店、そしてビジネスモデルを創り上げるのか、今後の展開に注目したい。
店舗データ
店名 | 九州うまかもんと焼酎 みこと 秋葉原店 |
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住所 | 東京都千代田区神田佐久間町2-13-27 KIビルB1F |
電話 | 03-3866-0848 |
営業時間 | ランチ月~金11:30~14:30、 ディナー月~土17:00~23:30 |
定休日 | 日・祝 |
坪数客数 | 24.5坪・35席 |
客単価 | 3500円 |
関連リンク | みこと 秋葉原店(ぐるなび) |
関連リンク | 竹下茂雄社長ブログ |