今年1月、東京・田町に1号店を出店。店名にも謳う新鮮な“朝挽きもつ焼き”と演出性の高い“鉄板焼きそば”を売り物にして人気の「朝挽きもつ焼き 鉄板焼きそば 大金星」が、3月3日に早くも2号店を開業した。場所は古本街として知られる神田神保町で、30代を中心に20~50代の幅広い年代の客層を集めて連日賑わいを見せている。同店は飲食プロデューサー、カゲンの中村悌二氏がプロデュースした店で、昨今人気の高まっている大衆居酒屋業態に鉄板焼きそばという名物メニューを組み込むことで独自の魅力を打ち出した店だ。 店舗は2階建てで、ファサードには白の提灯を多数飾って縄暖簾も吊るし、思わず足を引き込まれるレトロなイメージを創出。1階はカウンター席11席、2階はテーブル席24席で構成し、店頭には立ち飲み用の丸テーブルも用意する。店内入ってすぐの場所に焼きそば用の鉄板の焼き場を設け、香り立つ香ばしいソースの匂いとジューッと弾けるシズル感でお客の胃袋を刺激しながら巧みに注文を促している。この「屋台風鉄板夜鳴き 焼そば」(390円)は、1日30食を売る人気を獲得しており、売り方にもひと工夫を施す。焼きそばを調理するのは30分に1回の割合でまとめて行ない、「これから焼きそばを焼きますが、いかがでしょうか」と従業員が声をかけて店内を歩いて注文を取ってまわる。焼きそばは注文数よりも多めに焼き、注文以外の分は「焼きたての焼きそばですが、いかがですか」と従業員が焼きそばをお盆にのせて店内を売り歩く。こうして決まった時間に焼くことで作業効率を高め、同時に演出性も高めることで思わず注文したくなる雰囲気を上手に作り出して名物化を図っている。 もう一つの売り物、もつ焼きは、「ハツ」「レバー」「バラ」「ハラミ」「カシラ」「タン」「トントロ」(各1本180円)、「シロ」「のど軟骨」「コブクロ」(各1本150円)、「つくね」(1本220円)、「おまかせ五本」(700円)を揃える。また、田町店にないメニューとして新たに導入したのが“串カツ”。「王道の串カツ」「チキン串カツ」「ハムチーズ串カツ」「イカ串カツ」(各1本220円)、「海老串カツ」「メンチ串カツ」(各1本280円)の6種を揃え、さっぱりとウスターソースで味わってもらう。さらに豚肉の唐揚げと鶏肉の竜田揚げを玉子とじにした「豚玉」「鳥玉」(各780円)、たっぷりの牛肉を玉子とじした「牛玉」(880円)という柳川鍋風のメニューも売り物に据える。その他、大衆居酒屋定番の「大金星のもつ煮」(450円)や、食事メニューの「鳥南蛮つけうどん」「黒カレーつけうどん」「坦々つけうどん」(各780円)、「ゴーヤチャンプル」(700円)など70種強揃えたバラエティーなメニュー構成が特徴だ。 アルコールも、オロナミンC、リポビタンD、ソーダで割ってレモンを絞った「ゴールデンハイボール」「ゴールデンサワー」(各レギュラー550円、ジャンボ850円)というオリジナル商品も開発し、料理だけでなくドリンクでも差別化を図っている。 「お値段以上の大衆居酒屋」をキャッチコピーに掲げ、1日70人を集客し、目標月商は600万円に。現在は夜のみの営業だが、近々ランチ営業も開始の予定である。夏には3号店出店も予定しており、いま勢いに乗る注目の“大衆居酒屋”だ。
店舗データ
店名 | 朝挽きもつ焼き 鉄板焼きそば 大金星 神保町店 |
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住所 | 東京都千代田区神田神保町1-14-12 |
アクセス | 東京メトロ・都営地下鉄 神保町駅から徒歩1分 |
電話 | 03-3518-2566 |
営業時間 | 17:00~23:30(L.O.フード22:30、ドリンク23:00) |
定休日 | 無休 |
坪数客数 | 20坪・35席 |
客単価 | 3000円 |
運営会社 | 有限会社倶楽部二十九 |