「なかめのてっぺん」「ふたつめ」など居酒屋業態を4店舗展開している幸せの力カンパニー(4月からMUGENに社名変更)は、3月3日、5店舗目となる「むげん渋谷店」をオープンした。“てっぺん卒業生”であり居酒屋甲子園の理事も務めている内山正宏氏の新店舗だ。同社の「むげん」ブランドとしては3店舗目となる。 立地は内山氏の古巣であるてっぺんの経営する「てっぺん女道場」や「てっぺん男道場」のすぐ近く。この2店は渋谷駅から徒歩10分の裏通りながら集客力のある店舗として有名だ。今回”ご近所出店”するにあたり、内山氏は次のようにコメントする。 「渋谷の同じ通りに当社が出店することで、このエリアから一緒に街を盛り上げていきたいと思いました。日本一元気な“てっぺん通り”にしていきたい。切磋琢磨し合っていければと思います」。てっぺんの大嶋啓介氏と内山氏は、独立する前からの長い付き合いで、内山氏は大嶋氏のことを「もっとも刺激を受ける経営者のひとり」と敬意を示す。 「むげん渋谷店」のファサードは凛とした白暖簾が印象的。店に入ると最初に目に飛び込んでくるのが炉端焼きの炉を囲むカウンターだ。ちょっと低めの高さに設計されたカウンターの上には昔懐かしい“箱膳”がずらりと並べられており、箱膳の上にひとりずつ料理を供していくという独特のスタイルだ。 箱膳とは蓋のついた四角い箱のような形のお膳で、その中に茶碗や箸などを入れており、日本では昔からひとりずつ箱膳を用意して食事をするという風習があった。今回は同店でも箱の中に取り皿や湯のみ、お猪口などをあらかじめ入れている。そういった大人の雰囲気や文化的な作法に合わせ、カウンターには着物の帯をまとった華やかな椅子を並べた。奥には座敷やボックス席も配置されている。 メインの炉端焼き料理は干物8種類、野菜9種類などを揃え、「釧路 つぼ鯛」1080円、「函館 子持ちにしん(要予約)」1380円、「長野 極太アスパラ」250円、「淡路 玉葱ホイル焼き」480円など、全国各地から毎日、新鮮素材を直送で仕入れているのが特徴だ。 ほかには一升枡に入れた珍しい7種の野菜(つぼみからし菜、アイコ、ちぢみホウレンソウなど)をバーニャーカウダーで味わってもらうお通しや、「自家製 穴子の一夜干し」1200円、「かにといくらのせいろ飯」980円なども揃える。 また酒にもこだわり、珍しい日本酒や焼酎も揃える。中でも山口県宇部市の熱心な蔵元が作っている銘酒「貴」ブランドは、大吟醸、吟醸、純米など5種類を用意。焼酎は芋、麦、米、黒糖などを用意し、古酒などの限定品も揃える。 ターゲットは30代~40代を想定。てっぺん2店舗を卒業したような“大人のお客”がゆっくりくつろげる雰囲気に作り上げている。平均客単価は4000円。
店舗データ
店名 | むげん渋谷店 |
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住所 | 渋谷区宇田川町41-26 |
アクセス | JR渋谷駅 徒歩10分 |
電話 | 03-6416-1923 |
営業時間 | 18:00~25:00(L.O.24:00) (5月から翌朝5時まで営業予定) |
定休日 | 不定休 |
坪数客数 | 25坪57席 |
客単価 | 4,000円 |
運営会社 | 株式会社幸せの力 カンパニー |
関連リンク | 幸せの力 カンパニー |
関連リンク | むげん 渋谷店(ぐるなび) |