株式会社プロントコーポレーションは、「プロント」からの派生業態として’08年に誕生した「イルバール・ディプント」に対し、ターゲット・コンセプト、立地、収益性の面からブラッシュアップを図り、イブニングタイムの女性客層に注力した店作りを旨に、従来店よりもワンランク上のポジションとなる「Di PUNTO 神田店」をオープンした。“Di PUNTO(ディプント)”とは造語で“小さな食堂”の意。仕事やプライベートで忙しい女性が、日常の中でひと息つける場所となるよう、友人宅でもてなしを受けているようなひと手間加えたお料理や、美味しいお酒を堪能できるくつろぎの食卓を提供する。カフェ以上レストラン未満のポジションで、気軽に利用してもらえる店を目指す。店内はナチュラルでリラックスできる空間を演出するべく、古民家の古材などを使用。ウイスキーの熟成のために使用されてきた樽材をカトラリーボックスに再利用するなどして、環境やコストに配慮している。メニューはまず、ピッコロ料理&ココット料理、さらにはショートサイズのもちもちピッツァなど、少しずつ色々な種類の料理を食べたいという女性の嗜好に合わせたラインアップが目を惹く。ピッコロ料理ではチェリートマトのアカシア蜂蜜マリネ(480円)や4色豆のローズマリーサラダ(480円)、ストゥブ鍋を使ったココット料理では「ブロッコリーのぺペロンチーノ」(550円)や「じゃがいもとパルメザンチーズのオムレツ」(680円)など、主に野菜やハーブを使用したものが人気となっている。1種類のみ用意されているチーズメニューの「ジロールチーズとアカシア蜂蜜」(700円)は、オーダーが入ってからお客の目の前で薄く削ってサーブする。花びらのように薄く削られた姿と濃厚な味わいに、多くの人が魅了されているようだ。ドリンクは、シングルモルトウイスキー白州をベースにしたオリジナルカクテル「白州・森香るハイボール」(650円)を筆頭に、りんごやレモングラスといった天然の由来の香りとともに楽しめるハイボールを5種類揃え、梅酒(600円~)、ワイン(650円~)を用意した。同社は、かつてないほどにフードに力を入れながら、コックレスでもできる最高峰のスペックを目指してチェーン店の限界に挑戦する。「Di PUNTO 神田店」はその挑戦への第一歩を担っている。3月16日には銀座に2店舗目がオープンし、’12年までに首都圏で25店舗の展開を予定している。飲みながら食事をつまむのではなく、食事をメインにお酒を嗜む女性をターゲットとしているため、今後どのような展開がなされるのか動向を見守りたい。
店舗データ
店名 | Di PUNTO 神田店 |
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住所 | 千代田区内神田3-18-8 |
アクセス | JR神田駅北口1分 |
電話 | 03-5297-1118 |
営業時間 | ランチ 11:30~14:00 ディナー 18:00~23:00 |
定休日 | 土日祝 |
坪数客数 | 20坪 40席 |
客単価 | ランチ750円 ディナー2800円 |
運営会社 | 株式会社プロントコーポレーション |
関連リンク | Di PUNTO |