宮城県仙台市で、立呑酒場「三代目日之出屋」、仙台大衆酒場「天海のてっぱんや」、奥州魚河岸酒場「天海のろばた」、奥州魚屋酒場「浜やき天海」、熱血霧島やきとり「一本どっこ」などの “ネオ・大衆酒場業態”を展開しているスタイルスヴォイスプロダクト(代表取締役・佐々木浩史氏)は3月4日、東北一の大歓楽街である国分町の入り口近くのビル2階に、“安くてうまい屋台メシ”をコンセプトにした「百人屋台 国分屋」をオープンする。 コンセプトは、“安くてうまい屋台メシ ここはやっぱり娯楽の殿堂”をキャッチフレーズとして、日本の風物詩であった“屋台”の活気あふれる空間を再現し、名物の串焼き、串揚げ、鍋料理、煮込み(おでん)などを提供する。2階の窓側には大きな提灯を吊るし、テラスを利用した“空中縁側席”や店内屋台を設けるなど、140名を収容できるライブ感あふれる店となっている。 メニューではまず、“仙台屋台vs博多屋台”と銘打った屋台対決料理が目を惹く。仙台屋台メニューは、骨付き鶏もも一本揚げ(315円)をメインに、仙台味噌のもつ煮込み(399円)、仙台牛たんねぎま串(399円)など。対する博多屋台メニューは、名物鉄鍋餃子(399円)、スープ炊き餃子(504円)、元祖博多もつ鍋(714円)など仙台では珍しい定番料理が並ぶ。その他、焼きもん(95円~)、串揚げもん(105円~)、おでん(84円~)、鍋もん(714円~)、魚焼きもん(294円~)などの屋台スタイルならではの“安旨系”メニューを取り揃えた。ドリンクは、エビス生ジョッキ(460円)、麦とホップ樽詰ジョッキ(357円)、ジンジャーハイボール(357円)ほか、ビールとウイスキーを混ぜた「爆弾ハイボール」やホッピーとウイスキーを混ぜた「バクチク」などのユニークなお酒も用意した。 同社は、仙台ではまだ馴染みのない立ち飲みや浜焼き業態を他に先駆けて展開、“ネオ大衆酒場業態のトップランナー”を目指す。「『百人屋台 国分屋』はその戦略の旗艦店と捉えており、来るべき東京進出のステップにしたいと思っています」(佐々木浩史社長)という。 佐々木氏は地元メディアで番組制作やパーソナリティーを務めたのち30歳で独立、イベント企画や飲食ビルのプロデュースなどを手がけながら、仙台を代表するスタイリッシュな個室系ダイニングやエンターテインメント施設を運営。2007年に立呑屋「三代目日之出屋」を出店したのを皮切りに現在の会社を設立して“ベタコテ業態”に的を絞った展開をしてきた。東京進出にあたっては、「ゼットンの稲本さんが“名古屋めし”でデビューしたように、牛たんや寿司系ではない新しい“仙台めし”で勝負したい」としている。 なお、同社の「浜やき天海」山田聡一郎店長がこのほど、日本一の接客サービスマンを決定するイベント「S1サーバーグランプリ」東北地区大会で優勝し、3月9日の全国大会に出場する。仙台の新興企業では、コンセプション(沼倉幸俊社長)の「ALMA」(恵比寿)、「VAPEUR」(銀座)が東京進出に成功しており、同社はそれに次ぐ勢力として業界で注目されるだろう。
店舗データ
店名 | 百人屋台 国分屋 |
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住所 | 宮城県仙台市国分町2-2-28 第一藤原屋ビル2階 |
電話 | 022-217-3150 |
営業時間 | 17:00~翌3:00 |
坪数客数 | 84坪140席 |
客単価 | 2,650円 |
運営会社 | スタイルスヴォイスプロダクト |