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自社農園を持つ「ろのわ」が、農家産直野菜や旬の食材販売とデリ・カフェ・ベーカリーの複合店舗「Lonowa KOMAZAWA」を駒沢公園そばに5月30日オープン

(取材=編集部)


熊本に自社農園を持ち、生産から流通・販売までを一貫し、昨年3月オープンの中目黒「ダ・オルト」、同年11月開店の千歳船橋「トラットリア・ピッツェリア・オルタッジョ」の2店舗を、グループ子会社オーガニックファクトリーで運営するろのわ(世田谷区駒沢、代表取締役・澁谷剛氏)は、契約農家産直野菜や旬の食材販売、デリ・カフェ・ベーカリーの複合店舗「Lonowa KOMAZAWA」を駒沢公園そばに5月30日オープンする。
澁谷社長は、大手証券会社から、IT企業の役員という約20年の会社員生活から脱サラし、約2年前の2006年8月、まさに別畑である同社を、生産者の協力を得て設立した異色のチャレンジャー。きっかけは、数年前に仕事でマーケティング調査を行なっていた中国の目覚しい発展を目の当たりにし、将来の世界的な食料危機を危惧したことから、“日本の食料自給率を上げ、農業を強固かつ魅力的な産業に変えていきたい”という大きな志で立ち上がったものだ。
店名、社名共通の「ろのわ」とは、ハワイ語でLonoが収獲の神様、waは“輪・環・和”を掛け合わせた造語。“輪”は北は北海道から南は沖縄まで、信頼関係のある契約農家との繋がりを、“環”は自然の力を利用した循環型スタイルの農業を、“和”は“安心・安全な国産農産物にこだわり、日本の食料自給率を上げることをそれぞれ意味している。
白と木目を貴重にした、明るく広々とした店内は、1F入り口にベーカリー、中央に物販スペース、右奥に厨房とデリの販売スペースがあり、駒沢通りの路面に面した開放的なテラス席が16席に、2階メインダイニングには、74席のテーブル席を設けた。
メニューは、朝10時の開店から18時のラストオーダーまで、主菜1品、サラダ、パン2個のセットA(1,200円)、Aにサラダではなく選べる副菜2品とドリンクが付くセットB(1,500円)、Bにデザートが付くセットC(1,900円)と、サラダとドリンク付きのサンドウィッチセット(1,100円)の4種のセットを提供するほか、デリ380円、スープ600円など単品も揃え、客単価は1,500円を想定。ゆくゆくは、サラダバーを開始したり、自宅用パスタソースも販売予定など、様々な計画もあるという。
料理長は、前述のイタリアン2店舗を統括する、総料理長の朴成明氏。バーニャカウダやパスタなど、同店の人気メニューも一部扱うが、氏は元々はフレンチの出身で、今回の料理は洋風メインの無国籍料理となる。
使用する食材は、店内で販売する新鮮な健康野菜のほか、抗生物質を使用せず育てた豚、鶏などの肉、卵、そして熊本産無農薬の自社生産の小麦粉“ミナミノカオリ”から自家製する、パッパルデッレ、ラザニアなどの数種のパスタなど、こだわりの素材が自慢。
ベーカリーは、同店に近い三宿で人気の自然派ブーランジェリー「シニフィアン・シニフィエ」から配送されるもので、ろのわオリジナルのパンも製作。また、カフェのスィーツや焼き菓子はパティシェが、前述の国産小麦を使って、店内でひとつひとつ手作りするものだ。
2階客席中央にはオープン・システムキッチンがあり、今後はシェフによる料理教室を開催するほか、農産物産地の地形・気候・特産品などの説明や、グリーンツーリズモ(農業体験ツアー)の募集も行うとあって、“食べる・買う・学ぶ”という3つの機能を担う新スタイルの店舗として食の業界関係者のみならず、一般消費者から、大きな期待と信頼、支持、そして注目を集めそうだ。

店舗データ

店名 Lonowa KOMAZAWA(ロノワ コマザワ)
住所 東京都世田谷区駒沢5-1-3 1~2F

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電話 03-6411-6786
営業時間 10:00~19:00(L.O.18:00) ドリンク(L.O.18:30)
定休日 年末年始
坪数客数 90席(2Fテーブル74席・1Fテラス席16席)
運営会社 株式会社ろのわ
関連リンク ろのわ
※店舗情報は取材当時の情報です。最新の情報は店舗にご確認ください。

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