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コラム

本当の「ヒーロー」とは?

北京オリピックの最大の話題は、なんと言っても「有言実行の北島康介」である。100m平泳ぎでは世界新記録、200mでも記録は出なかったが、2位以下をぶっちぎっての金メダル獲得である。改めて、「ヒーローとは何か」を考えさせられた。

PROFILE

佐藤こうぞう

佐藤こうぞう
香川県生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業後、日本工業新聞記者、雑誌『プレジデント』10年の編集者生活を経て独立。2000年6月、飲食スタイルマガジン『ARIgATT』を創刊、vol.11まで編集長。
その後、『東京カレンダー』編集顧問を経て、2004年1月より業界系WEBニュースサイト「フードスタジアム」を自社で立ち上げ、編集長をつとめる。


水泳平泳ぎ200mで連続金メダルに輝いた直後のインタビューで、北島選手はこう語った。「自分ひとりではここまで来れなかった。それを考えると、 喜びをみんなで分かちあえて嬉しい」。他の選手が「親のおかげ」とか「どうしても欲しかったので嬉しい」といったコメントをしているのに比べ、北島選手は ファンや観客のことを意識して、冷静に語ったのが印象的だった。4年前のアテネのときの「超キモチイー!」から人間的にも急成長。“水泳道”を極めた真の ヒーローの顔がそこにはあった。 私は、かつて『プレジデント』の編集者だったとき、「ヒーローとは何か」をテーマに特集を組み、絶頂期のプロゴルファーの尾崎将司氏と巨人軍元監督 の長嶋茂雄氏の対談企画を行なった。この二人の雑誌対談は、後にも先にもこれが初めてだったに違いない。その中で二人は、共通して「ファンのおかげで我々 がある。観客を喜ばせてこそ、ヒーローといえる」と語ってくれた。強いだけではヒーローにはなれない。観客を惹き込み、ワクワクドキドキさせ、勝利をとも に喜んでこそ、本当のヒーローといえる。 翻って、飲食店経営者も一種のプロのプレーヤーだとすれば、果たして、いまの業界にヒーローと言える人物が何人いるといえるのだろうか? ファンで ある顧客、観客を芯から魅了することができるヒーローが。中島武氏? 新川義弘氏? 稲本健一氏? 松村厚久氏? 大嶋啓介氏? ヒーローは唯我独尊で あってはならない。本業たるフェアウェイの真ん中を前を向いて堂々と歩かなくてはならない。マスコミの向けたマイクに正々堂々と答えなくてはならない。そ うしたモノサシを当てると、この中で「ヒーロー伝説」をつくれるのは誰だろうか?

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