「vivo daily stand(ビーボデイリースタンド)」ブランドで、地域密着型のマイクロバルを展開しているVIVO PRODUCTION TOKYO(代表取締役:鈴木健太郎氏)。本店となる中野の1号店を2007年にオープンして以来、着実に店舗数を増やし、代々木、高田馬場、新橋に続き、5年目となる今年、5店舗目を江古田にオープンした。新店「江古田店」ではワインを軸にしたバルメニューに加え、ウイスキー、スピリッツ、リキュールを数多く揃え、本格バー並のハードリカーが楽しめることを特徴としている。立派なカウンターにしっかりとしたバック棚を設えた店内は、元バー業態の居抜きであったことも影響し、バー寄りのバル「vivo daily stand」となった。とは言え、ファサード全面を開放感のあるガラス張りに変え、従来のカジュアルバル「vivo daily stand」らしい空気感を作っている。 同店は多店舗展開を目指しているが、システム化されたプロットタイプのチェーン的な形態ではない。基本のバル業態に出店地のマーケットに呼応するような特性と、店長の経験やスキルを反映させ、地域密着型の個店濃度を高めた展開を特徴としている。そして、この度の新店「江古田店」を任された保谷翔太氏はバーテンダーとしてのスキルを持つ。保谷氏は大学在学中、雑誌のバーテンダー特集を見て「カッコいいから」とシンプルな理由でバーテンダーのアルバイトを始めた。大学卒業後に就職するも、将来は自分の店を持ちたいと思い、本格的にバーテンダーの世界に入ったという。ちょうど自らのスキルアップを考えているなか、「vivo daily stand中野店」で鈴木氏に出会い、店長を一任されたという。まだ25歳の保谷氏、夢に向かってもステップアップしたようだ。 ハードリカーは40銘柄も揃えたウイスキーが売り。かなり高名な銘柄もあるのだが、500円から900円と手軽に楽しめるのが嬉しい。加えて、スピリッツやリキュールも30種類ほど揃えており、ベーシックのみならずオリジナルカクテルのオーダーまでもが可能だ。ドリンクの基本となるワインは、全店共通のリーズナブルでいてクオリティの高いワイン。白4種類、赤3種類、泡1種類と、全てがグラスで飲め、人気アイテムでもある。料理は基本、中野店で一括し、シェフが作るタパス料理を各店の店長が自ら出向きデリバリーするスタイル。現場では、二次的な作業で提供できるので、一人体制や本格的な厨房施設を持てない“マイクロ規模での店作り”を可能にしている。実際に美味しいバル料理が気軽に楽しめるとあって、料理のオーダー率も高い。 開放的なファサードで、外から店内の雰囲気が伝わりやすいこともあり、オープン間もなくから、気軽に扉を開ける人が多いという。バーポジションのイメージが強いようだが、ワインをカジュアルに飲めるとあって、会社帰りに寄る女性の一人客も少なくない。保谷氏は「一杯でも気軽に立ち寄れるバルとして使って欲しいです。また、来たお客様を幸せにするコミュニケーションの場にできればと思います」と話す。生活道路として日々、使われる抜け道の路地に面した「江古田店」。まさに日常使いの地域密着型バルをコンセプトとする「vivo daily stand」に相応しい立地でもある。壁際に設えたスタンディングカウンター(ハイチェア3脚設置)が活きるバルを目指している。
店舗データ
店名 | vivo daily stand(ビーボ デイリー スタンド)江古田店 |
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住所 | 東京都練馬区栄町1-10 |
アクセス | 西武池袋線江古田駅から徒歩2分 |
電話 | 03-6914-8143 |
営業時間 | 18:00〜翌4:00 |
定休日 | 無休 |
坪数客数 | 6坪・カウンター9席、スタンディング(ハイチェア3脚) |
客単価 | 1900円 |
運営会社 | VIVO PRODUCTION TOKYO株式会社 |
関連リンク | vivo daily stand |