客単価3000円で満足できるバルを目指し、昨年9月26日にオープンしたのが「バル ア ヴァン カラフェ」(経営:リアライズ、代表:野口修氏)。130種類以上のワインをすべて“カラフェ売り”する特徴的な一軒だ。某企業から事業譲渡された元居酒屋を、1日でリニューアルした同店。前店が鹿児島の黒豚を使用していたこともあり、それを引き継いだメニュー開発で、ワインと黒豚を二大柱に掲げたバルを誕生させた。 ワインはカラフェ1850円~、ボトル2900円~を用意。グラスは750円~と、2杯飲むとカラフェとほぼ同価格になるため、カラフェの方がお得感がある。また、カラフェ売りは、ボトルよりも量が少ないため注文しやすいメリットも。特に2~3人の小グループ客には「少しずつ種類が多く飲める」と好評だ。カラフェの量は約500mlとフルボトルの2/3。開栓して余ってしまったワインは、日替わりのグラス売りにしてロスを調整している。そのため、グラスワインが日によって変わるのも、一人客や少しだけワインが飲みたい客にとっては嬉しいサービスだ。「カラフェ売りしているお店がなかったことから開発しました」と代表の野口氏。ワインは、ワインインポーター社長のシニアソムリエに依頼し、コストパフォーマンスの高いものをセレクト。イタリアやフランスを中心に、ワールドワイドなラインナップを誇る。 料理は、鹿児島県の鎌田養豚場から直送される「六白黒豚」料理が自慢の品。六白黒豚は、コレステロール値が低く、脂がさっぱりとしていて食べやすいのが特徴だ。「黒豚バラ肉の富士山溶岩焼 ボーンホルムクラシックマスタード」(980円)は、溶岩のまま提供する、見た目にインパクトのあるメニュー。遠赤外線効果で素材を炒めず中まで火を通した黒豚は、ジューシーであっさりとしており、さらにビールを使った甘みのあるマスタードが豚肉の旨味を引き立てる。また、女性客を意識したヘルシー感のあるメニューも人気の秘密。三浦の朝摘み野菜と長野のフロンティアファーマーズから直送される「こだわりの30品目の野菜 自慢のバーニャカウダ」(1500円)は注文率の高い一品。フロンティアファーマーズは、西洋野菜を中心に日本では手に入りにくい品種を扱うため、見た目にも興味をそそる野菜が多い。 同社では、今夏に向けて地ビールメーカーと連携し、オリジナルのクラフトビールを開発中。現在展開している系列店5店舗で取り扱うことを計画しているという。「ワインのカラフェ売りとクラフトビールを組み合わせ、それぞれのお酒にマッチした料理を提供できるバールとパブの融合業態を企画しています」と野口社長は意気込む。1年に1店舗出店を目指し、10店舗までを目処に店舗展開を構想しているという。
店舗データ
店名 | BAR A VIN CARAFE(バル ア ヴァン カラフェ) |
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住所 | 東京都中央区新川1-3-7 1階 |
アクセス | 地下鉄茅場町駅より徒歩5分 |
電話 | 03-3537-1200 |
営業時間 | 11:00~14:00、17:00~23:00 |
定休日 | 日曜日 |
坪数客数 | 20坪・26席 |
客単価 | 3000~3500円 |
運営会社 | 株式会社リアライズ |
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