ヴァンビーノ(中央区銀座、代表取締役:斉藤典夫氏)は9月11日、リニューアルオープンした銀座三越11Fレストランフロアに、「TRATTORIA GARGAS (トラットリア ガルガ)」をオープンした。同店は1979年より古都フィレンツェに店を構える名店「トラットリア ガルガ」の海外初進出となる。今までに多くのオファーを断り続けてきた同店だが、日本人の奥様を持つ親日家のシェフ、エリオ・コッツァ氏が熱い説得に遂に同意し、今回の日本出店に至ったという。
銀座店では、本店のオーナーであるジュリアーノ・ガルガーニ氏の片腕として25年以上腕をふるったエリオ・コッツァ氏が総料理長に就任。さらに「エノテカノリーオ」にて研鑽を積んだ後、フィレンツェに渡り本店の厨房でも修業したという高橋昌弘氏がシェフを務める。彼らが提案するのは、「ガルガ」が古くから提唱してきた「クチーナ・エスプレッサ」という調理法。これは素材の美味しさを最大限に引き出す最短加熱調理で、銀座店においても、このスタイルを継承した同店ならではのメニューを味わうことができる。
おすすめはフィレンツェ本店の名物「サルディーニャ産カラスミのスパゲッティ」(2800円)で、これはサルディーニャ出身のエリオ氏の故郷への想いが詰まった定番メニューのひとつだ。その他「エリオのボロネーズ、タリアテッレ」(1600円)や「辛いトマトソースのスパゲッティ」(1400円)といった、本店のメニューを忠実に再現したものから、「吉田牧場のフレッシュモッツァレラとトマト」(1800円)、「福島自家菜園の無農薬ルッコラとトマトのサラダ」(1600円)などの日本ならではの新鮮素材を用いた料理まで、幅広いラインナップとなっている。また、前菜・パスタ・メイン・デザート・カフェで構成されるコース料理「ガルガのコース」は、4500円(名物カラスミのスパゲティはプラス600円)にて提案。ランチも1500円から用意しており、本場の味をカジュアルに楽しめるような価格設定がなされている。ワインはイタリア産が中心だが、その他日本ワインも揃え、海外(とくに中国)からの観光客のニーズにも対応。同店オーナーが現地のワイナリーに赴き厳選したものを、グラス600円~、ボトル3800円~より提供する。
内装は、本店のエッセンスを随所に取り入れた、フィレンツェの雰囲気を肌で感じることができるアーティスティックなデザイン。四方を色鮮やかな壁画で彩った美しい空間演出がなされている。
「今回ご縁があり、このエレガントで品格がある銀座という土地に出店できたことはとても光栄です。きっと東京がこういうお店を待っていたのかもしれません」と話すのは、オープニング期間に来日中の総料理長エリオ氏。今回の銀座出店を期に、彼の速攻料理をまとめた料理本『伝説のイタリアン、ガルガのクチーナエスプレッサ』(著:池田愛美/発行:ランダムハウスジャパン)が出版され、そちらも店舗同様に人気を集めているという。
「日本のお客様に喜んでもらうために、必ず新鮮な食材を厳選し、それを最大限に活かすことを常に意識しています。レストランでもレシピ本でも、新鮮素材を多用したカジュアルかつ本格的なお料理を提案していきたいですね」と、エリオ氏は愛嬌たっぷりの笑顔で語ってくれた。
今、注目を浴びる銀座三越リニューアルの目玉店のひとつ「トラットリア ガルガ」。すでに銀座で働くOLや三越の顧客、更には海外からの観光客など、幅広い層が同店を訪れているという。フィレンツェ発のこの伝説のイタリアンが、銀座という新天地においてどのように再構築されていくのか……今後の展開が期待される。
店舗データ
店名 | TRATTORIA GARGAS (トラットリア ガルガ) |
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住所 | 東京都中央区銀座4-6-16 銀座三越11F |
アクセス | 地下鉄 銀座駅より直結 |
電話 | 03-6228-8233 |
営業時間 | 11:00~23:00 (L.O. 22:00) |
定休日 | 無休 |
坪数客数 | 32坪・48席 |
客単価 | 昼:2,500円、夜:6,000円 |
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