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【噂の繁盛店】裏御徒町エリアで圧倒的大繁盛!「串焼きと天ぷら 春子屋」の大ヒット戦略とは!?

昼呑みのメッカとして知られる上野御徒町エリア。そんな賑わいを見せるアメ横エリアの逆側、JR山手線と東京メトロ銀座線が通る中央通りに挟まれたオフィス街、言わば「裏御徒町エリア」に連日満席の超人気店があるのを皆さんご存知でしょうか。ピークタイムは外席まで溢れるまさに繁盛、それが「串焼きと天ぷら 春子屋」です。今回は春子屋を運営する株式会社テンミリオン 羽毛田 誠社長にブレイクの秘話を伺いました。


左:代表の株式会社テンミリオン 羽毛田 誠社長、右:志賀 奈保子店長

 

大山さん:羽毛田さんの創業はどのお店になるんですか?

羽毛田さん:創業がすぐ近くなんです。歩いて1ブロック先で、今chocoZAPがあるところの近くですね。もうないんですけどね。コロナで閉店してしまって。

和の居酒屋さんで鮮魚、串焼き、釜飯のカテゴリーでした。「まつうら」っていうお店でやっていたんです。1回閉店して半年後ぐらいに物件が見つかったので移転した形で「まつうら食堂」というお店でスタートさせたのが最初です。

 

大山:「まつうら」の創業のタイミングはいつぐらいなんですか?

羽毛田さん:2014年の3月くらいです。

 

大山:その創業前はどのような経歴なのですか?

羽毛田さん:うちの親父が経営していたお店で雇われ店長をやっていました。そこが倒産してしまったので、そのタイミングで僕が入って立て直す形になり創業することになるんです。27、28歳くらいの時です。

 

大山:飲食人としてはデビューが少し遅めだと思うんですけど、その前は何をされていたのですか?

羽毛田さん:その前はサラリーマンでした。コピー機の営業マンですね。

元々父親が飲食店を細々とやっていて、タイミングが合ってそこの地下のお店を譲り受けたんですよ。ある条件があって。だったらこのタイミングでやってみようと。「まつうら」の地下の物件です。

 

大山:なるほどですね。お父さんと一緒に飲食を志したという感じなんですね。

羽毛田さん:親父はずっとその前から自分で細々と中華料理屋を個人事業でやっていたんです。四谷とかその辺りですね。元々親父のお父さんの物件があって、コンビニやっては潰して、喫茶店やっては潰してって色々やっていましたね。

 

大山:そして、こちら春子屋はいつくらいにオープンしたのですか?

その4年後の2018年ですね。この辺り(裏御徒町)、今は結構いろんな飲食店がありますけど、ここができたときはそんなに周りにお店がなかったですね。

 

大山:オープンしてから営業としてはどんな感じだったんですか?最初から良かったのか、苦戦したのか。

羽毛田さん:それが、たぶん3~4年ぐらいずっと赤字か、損益分岐できるぐらいか。300~400万くらいの売り上げで。かなりきつかったですね。

 

大山:そうだったんですか!そこからコロナになっていくわけですよね。どうブレイクしていくんですか?

羽毛田さん:コロナのタイミングでコンサルさんを入れて、いろいろ細かいところに手を入れていったんです。

多分当たり前のことなんですけど、数値管理とかそういうの全然やってなかったのでそこからですね。

 

大山:業態自体は最初から変えてないんですか?

羽毛田さん:業態はちょっと変えました。元々「酒場 春子屋」っていう名前でやっていて、当時流行っていたネオ大衆酒場のような感じ。特徴がないというか、安くて当たり前の街だからなかなか難しかったんです。

それくらいのタイミングで、ちょうど「まつうら食堂」が移転して、そこは移転の形だったんですけど、「おでんと焼売 まつうら食堂」という風にしたんですよ。そしたら結構、最初から流行って。

「なるほど、そうしたらこっち(春子屋)も二枚看板にしよう」ということで、串焼きと天ぷらにしたんです。

 

大山:「まつうら食堂」は最初から良かったのですか?

羽毛田さん:そうですね。2021年のコロナ中のオープンだったんですけどね。

ここ(春子屋)が月商1000万円売り上げるのに3年以上かかったんですけど、「まつうら食堂」は3ヶ月でいったんですよね。

連日満席、大盛況の店内。臨場感溢れるオープンキッチンを囲うように、カウンター席が配置されている。

 

大山:すごいですね!売上を上げるためにやったことは、業態変更と数値管理、あと他に何かあるんですか?

羽毛田さん:それまでは僕も現場に入ったりしていたのですが、店長に任せて自分が外れたんですよね。結構勇気いったんですが。どうせ潰れるならと思って。笑

2021年ぐらいですね。そうしたら売り上げがぐんぐん伸び始めて、MAXで12月の月商が1200万円を超えるまでになりました。

 

大山:それはすごいですね!オープン当初の4倍になってますね。結構スタッフさんの人数多いですが、常時何人入ってますか?

羽毛田さん:基本は6人とかですけど、右肩上がりで売上が上がっていくので、今はちょっと増やして7、8人で回しています。現場の負担を考えてですね。

 

大山:料理のおすすめを教えてください。

羽毛田さん:看板にも掲げている天ぷらと、あとアジフライはおすすめですね。

 おでんは煮干しやこんぶなどで出汁をとってまして、化学調味料不使用でこだわっています。

 

大山:接客に対してのこだわりはどこあたりですか?

羽毛田さん:そうですね、やっぱり温かみがある接客、名前を覚えているとか、自分も行くならそういう店がいいなって思いますよね。この辺り(御徒町界隈)にはあんまりないんですよね。

 

大山:最後に今後のビジョンをお教えください。

羽毛田さん:今、評価制度とか、 ビジョンといったものを整備していまして、2030年までに年商8億円を目標にしています。店舗数としては、台東区を中心に10店舗を目標に頑張っていきたいと思っています。

 

取材後記

久々に繁盛店を訪れて興奮しました。笑 繁華街の逆のエリアでまさに一人勝ちの大繁盛ぶり。18時の入店でしたが次から次へとお客さんが入店し、取材が終わりお店を後にする21時台は、平日にもかかわらず外席までお客さんが溢れていました。

二枚看板のわかりやすいコンセプト。奇をてらったメニューではなく、誰もが好きな頼みたいメニューが必ずそこにある。近所にあったら寄ってしまう、そんなお店です。代表の羽毛田さんの優しい語り口がお店の表情として現れているように私は感じました。

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