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スペシャル企画

【スペシャル企画】「山形県県河北町生産者視察ツアー」レポート

山形県の中央部に位置する河北町。万年雪を抱く月山や、雄大な朝日岳、さらには、樹氷で有名な蔵王を遠くに望みながら、山形県の母なる川、最上川と清流寒河江川に囲まれた、風光明媚な環境の中にあります。そんな魅力ある「山形県河北町」を知ってもらう事を目的とし、食を中心としたPR展開を首都圏で実施している。
この度、1月11日、山形県河北町のアンテナショップ「かほくらし」をオープンし、現地の商工会とのパイプも強い(株)和音人の狩野高光氏をコーディネーターとし、今年2月に発足した第5世代の勉強会”外食5G”の会員を対象に「河北町生産地視察ツアー」が開催された。


【山形県県河北町とは】

                                                                                                (※河北町ホームページより)

河北町(かほくちょう)は、山形県のほぼ中央部にある人口約1万8千人の町。かつては最上川舟運の紅花の集散地として栄えた。現在は雛とべに花の里で知られる。また、山形県の中で唯一「町」を「ちょう」と読む。昭和29年には谷地町、西里村、溝延村、北谷地村の1町3村の合併により「河北町」が生まれました。後に、元泉地区、荒小屋地区が編入され現在に至る。

 

  • 山形県河北町生産者視察ツアー全行程

9月18日(1日目)

7:08 東京駅発/つばさ123号

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

10:26 さくらんぼ東根駅よりバスで移動

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

11:00 河北町商工会/芦埜課長講義

河北町商工会 商工振興課 課長 芦埜貴之氏

 

 

 

 

 

 

 

12:00 白鳥百十郎そば(昼食)

ランチは山形のB級グルメ「冷たい肉そば」

真冬でも冷たいそばを食べると言うことで、これにはビックリ!

 

 

 

 

 

 

 

13:00 かほくイタリア研究会農園/みはらし農園 安部ファーム視察

企業組合かほくイタリア野菜研究会 事務局長 佐藤淳也氏

河北町はイタリアの気候に似ているとして、イタリア野菜の栽培を開始。現在、イタリア野菜を生産している生産者は17名。

 

 

 

 

 

 

 

みはらし農園 安部ファーム 山形青年農業士 安部敏明氏

ラフランスを中心にプルーン、すもも、和梨、さくらんぼなど2ヘクタールの土地を3名のスタッフで管理していると言う。

また、田んぼも7ヘクタール所有し、若手農家さんの注目株として注目されている。

ラフランスを栽培する上で注意すべきは2年生の枝の選定が大事だと安部氏は語ってくれた。

更に黄色い糸を張ってカラスや穴熊と言った鳥獣被害対策にも気を使っていると言う。

 

 

 

 

 

 

 

15:30 三吉麹屋視察

有限会社 三吉麹屋 代表取締役 槙 賢洋氏

当日は工場見学させていただいた。1樽8.5トンとインパクトのある樽は現在は生産されていないと言うことで、壊れないよう大切に使用していると言う。

 

 

 

 

 

 

 

16:50 和田酒造視察

和田酒造 合資会社 社長 和田 多聞氏

河北町で2蔵しかない酒造の内の1つ。地元の酒米95%使用したお酒。

「大手と同じことをやっていても勝てない」と和田氏は語る。

また、酒造では当たり前なのかもしれないが、酒造の仕事に携わってから元旦は休んだことないと言う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

18:00 山形駅着/山形酒場視察

・ジョウセン株式会社 代表取締役 小林亮太氏が運営する「きがるに酒場」

・「プルピエ」 店主は佐藤洋一郎氏

・山形屋台村 ほっとなる横丁「鉄板居酒屋 夢はな」

・食べ処「うめくら」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

9月19日(2日目)

9:00 山形駅に集合し、バスで移動

 

10:00 奥羽乳業視察

奥羽乳業協同組合 参事 庄司敏弘氏

1日35トンを生産し、学校給食や県外にも出荷している奥羽乳業。

冷蔵庫は5度を保ち、工場で働いているスタッフは20名ほど工場の稼働率は50%ですが、365日稼働している絞った牛乳は2日以内で加工される消費は年々落ちている→少子化(ひとクラス10名ほどのクラスがあるほど)

 

 

 

 

 

 

 

11:00 斎藤畜産視察

 

 

 

 

 

 

 

12:00 斉藤畜産直営店 千日和牛「正福」昼食

黒毛和牛雌牛専門店 正福  店長 斉藤大知氏(有限会社斉藤畜産)

千日和牛とは、「手」にこだわり、「餌」にこだわり、「血統」にこだわり、東北を中心に全国各地の子牛市場を回り選び抜いた「雌牛」だけを夏は暑く、冬は厳しい寒さの「山形」で限りない「愛情」と、たくさんの手間を掛け・生後“1000日”という長い期間一頭一頭「自社牧場」で大切に育て上げたブランド牛。

 

 

 

 

 

 

 

14:00 玉谷製麺所視察

有限会社玉谷製麺所 代表取締役社長 玉谷隆治氏

生麺通常100kg生産乾麺工場低音乾燥20度前後ゆっくり乾燥そばの風味を残す元々はうどん→そば→ラーメン→パスタ一般的なロール製粉ではなく、石臼でゆっくり引くことで、風味が残り、つながりが良くなるのが特徴。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

15:47 さくらんぼ東根駅発

18:48 東京駅着

 

  • ツアー参加者一覧:

コーディネーター 狩野高光氏(和音人)

 

 

 

 

 

 

 

 

齋藤太一(和音人)、庄司朋代(オガル)、青木秀一(イタリアンイノベーションクッチーナ)、本多太一(マーチダイニング)、広川陽平(広川屋)、澤田泰広(炭火焼ホルモン焼きのネバーランド)、安田玄太(AGT)、大山正(フードスタジアム)、市川怜史(フードスタジアム)

順不同・敬称略

 

 

 

 

 

 

■編集後記

今回、若手飲食店経営者の会「外食5G」のメンバーと山形県の河北町という小さな街に視察に伺わせて頂きました。東京からだとなかなか目掛けて行くような場所ではないかもしれない。けれど、そこには我々の知らない景色があり、守るべき産業や文化があり、歴史がありました。そして、そこで地元を何とか盛り上げたいと奮闘する人々の姿がありました。地方はどこも過疎や人口減少による地場産業の縮小など深刻な課題を抱えています。我々、都心部で生きる人間たちが大切にしなければならないことは「ALL JAPANの精神」。東京や都市部だけではなく、日本各地に何ができるか。そのことを問い続けることが大切なのだと感じました。今回訪れた河北町の他にもまだ見ぬ素晴らしい場所はここ日本にたくさんあるはずです。その土地の名物や農作物を食べ、歴史を感じ、仲間たちと語り合い、未来を考える。このことが何より大切なのではないかと感じました。今回有意義な視察・取材にご協力いただきました、河北町の方々、生産者の方々、飲食店関係者の方々ありがとうございました。(大山)

 

  • 河北町でご協力頂いた方々

河北町商工会

企業組合かほくイタリア野菜研究会

みはらし農園 安部ファーム

三吉麹屋

奥羽乳業

斉藤畜産

玉谷製麺所

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