当店は今年で開業から10周年を迎えたことを機にリニューアルを敢行。ブランドを刷新し、内装やメニュー構成をバージョンアップしました。ちょうどそのタイミングに、キリンビールから「タップ・マルシェ」の提案があったのが直接のきっかけです。時代の流れにより、今やクラフトビールは広く定着し、もはや置いてあることが当たり前にもなりつつあるように感じています。当店でもクラフトビールの品数を充実させる必要性を強く感じていました。やはり、お客さまにクラフトビールを楽しんでいただくにはタップでの提供が理想と考えていましたが、実際に導入となると新たに複数のディスペンサーを設置するなど相応のコストが必要になります。もしくは、瓶での提供になってしまうのが悩みどころでした。その点において、「タップ・マルシェ」は専用ディスペンサーを設置するのみでタップのクラフトビールの品数を簡単に広げられる点が魅力的でしたので、導入に至りました。
「タップ・マルシェ」を使って8種類のクラフトビールを提供しています。それまではキリン一番搾りとハートランドの2タップのビールを提供していました。「タップ・マルシェ」の導入によって既存の2タップの杯数は若干減りましたが、それ以上に「タップ・マルシェ」の品の杯数が出ていますね。
ただ、このように杯数が増加するという効果もあったのですが、実は、それよりも「タップ・マルシェ」を設置したことによる最大の効果は、客数の増加でした。「タップ・マルシェ」によって客数が増加し、それにともなって杯数も増加した、というわけです。
当店では「タップ・マルシェ」のディスペンサーの存在を視覚的にアピールすることで、集客増を狙いました。クラフトビールのラインアップを増やすだけでなく、機器自体も店の魅力としてアピールし、集客につなげようというわけです。「タップ・マルシェ」のディスペンサーにはオリジナルで台を造作し、より存在感を強化(写真参照)。さらに、テラススペースに設置することで、テラスに座ったお客さまはもちろん、店の前を通る人にも見えるようになっており、視覚的アピールはばっちりです。スタッフが目に付く場所でビールを注いですぐにお客に提供する図がライブ感を演出し、来店のフックになりました。当社では、ほかには東京・恵比寿の「TOOTH TOOTH(トゥーストゥース)」でも、「タップ・マルシェ」を導入してますが、そちらでも視認性のよい場所に設置し、集客効果を狙っています。
使い勝手も良好で、テラスのお客の前で注いですぐに席へ運べるのでライブ感も演出できつつスピーディな提供が可能です。ディスペンサーの裏側には冷蔵ショーケースを設置しましたので、そこにグラスやビールのストックを収納し、オペレーション面でも効率化を図っています。各種、1日に1本は空きますので、すぐに付け替えが可能なレイアウトにすることで、スタッフにとっての利便性を高めています。
今後はビールのラインアップがさらに広がったらよいですね。たくさんある中から、店ごとにラインアップする銘柄を選ぶことで、その店の個性が表現できるようなアイテムになると、より楽しさが増すと思います。
■BARBARA market place 151
【住所】東京都千代田区丸の内1-5-1 新丸ビル B1F
【TEL】003-5918-7780
【営業時間】ランチ11:00~15:00(LO)、ティータイム15:00~17:00、ディナー17:00~23:30(LO23:00) 金・祝前日17:00~28:00(LO27:00) 土日祝17:00~23:00(LO22:00)、無休
「ヨーロッパの市場」をテーマにヨーロッパ各地方料理をカジュアルに提供。70 種におよぶフード、ドリンクをラインナップ。中でも300度以上の高温で食材を焼きあげる「石窯料理」がオススメ。