スペシャル企画

意外な事実。30代女子の飲食店リピート率は高かった

女子会ブームに便乗し、女性客獲得の道を探ろうと発足した”フースタ女子会”。初会合では”20代女子は飲食店リピート率が低い”という結論がでた。ところが、30代になると多くの女性らが足繁く通う店を持つという。そこで、早速、リアル30代女子を招集。彼女らが好む店の傾向とともに、喫煙環境が及ぼす影響について聞いた。


第2回議題:30代女性が支持する店とは!? 喫煙環境は、影響しているか!?

参加女子プロフィール
とも ゆう(編集者、38才)
飲食関係の企画に携わる舌の肥えたエディター、ゆう。仕事では世界中の食を取材するも、日々通う店はお決まりの数軒。オシャレ系はNG!
あや さや(メーカー、34才)
週6.7日ペースで連日外食を楽しむスーパーOL。チャレンジ精神を保ち続けるものの、親しい友達とは“いつもの店で!”が口癖。
ちはる きみ(受付、31才)
長年、料理教室に通い、その腕はプロ級!? 女友達と毎月通うイタリアン、記念日に必ず訪れるレストランなど、飲食店との縁を大切にする。

●今回は“女性は飲食店をリピートするか?”というのがテーマなんだけど・・・

ゆう えっ、全然リピートするでしょ。若い頃ならまだしも、今は、むしろ、新規開拓をする方が珍しい。仕事では、上からはどやされ、下からは頼られ…。プライベートくらいは安心できるお店でゆっくり寛がせほしい(笑)。

さや 分かる! たまに新しい店も行くけど、そこで、おかしなサービスに出くわしたり、料理が不味かったりしたら、怒りを通り越して悲しくなっちゃう。それに、仕事帰りで料理を作るの面倒な時とか、誰かと話したい時、おつかれ~!って迎えてくれるオーナーの笑顔が恋しくなって、つい足が向いちゃう。

きみ 私も、行きつけの店に行く方が多いかな。平日の仕事帰りもそうだけど、例えば、湘南にいくと必ず寄る海沿いのイタリアンがあるの。テラス席が気持ちよくて、風に吹かれながらおいしい料理を食べてると、心からリフレッシュできる。長く丁寧に付き合っていきたいと思える店に出逢うと嬉しくなるよね。

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●なぜ20代女子のリピート率は低く、30代女子は高いの?

ゆう それは恋愛と一緒でしょ。若い頃は、自分の好みがハッキリしてないから流行や他人の意見に左右されやすい。でも、いろんな男と付き合う中で見えてくることがあるように、いろんな店で食事して、感動したり、失敗したり。経験を重ねるうち、本当に価値あることが分かってくる。すると、情報に踊らされなくなって、自分がいいと思うものを素直に信じられるようになる。

さや 料理の腕も関係してるかも。最初は嫌々でも、彼とかに料理を作り続けるうち上達するじゃない。そうすると、コスパの善し悪しも分かるようになるし、不味い食事にはお金を払いたくなくなる。その変わり、訪れる度感激させられる店には何度も通うようになるし、本物を嗅ぎ分けるような力が付くよね。

きみ むしろ、30代になったら行きつけの一軒や二軒は持ってて欲しいよね。昔は、夜景がすてきなレストランに連れていってもらっただけで舞い上がってたけど、今は、ここ旨いんだよ~って、こじんまりしたイタリアンとか小料理屋とかに連れていってもらう方が男性の株も上がる。店の雰囲気から人柄が伺いしれるし、仕事外でもライフスタイルがある人だなって好印象だよね。

●じゃあ、30代女子はどういう店を支持するの?

ゆう おいしいのは当然で、一にコスパ、ニに居心地のよさ。オシャレ系ダイニングとかはあり得ないかな。大皿にお刺身数切れで1200円とかだと。バカにしてんのか~って思う。30代女子って、余計なプライドはないし図々しくなるから(笑)、支払った対価以上の感動をしっかり求める。創作とかフュージョンみたいな、いったい何料理?っていうお店も惹かれない。昔からあるイタリアンや和食みたいな料理か、豚しゃぶ専門とか、分かりやすい方が安心する。

さや 私が週2ペースで通う神楽坂の店は、料理が美味しい上、使い勝手がいい。すべての料理がハーフで頼めるから小腹が空いた時も使えるし、そもそものポーションが大きいから満足度も高い。バーもあって、カウンターでのひとりごはんやお酒だけもOKだったりと、店全体で女性や一人客を大切にしてるのが分かる。干渉はしない割りに名前をすぐ覚えてくれて、友達を連れてくとサービスしてくれたり。もう、「ただいま」「いってらっしゃい」の仲です(笑)

きみ こだわりが際立ってる店もいいよね。九州出身のご主人による活きのいい魚と焼酎の取り合わせなら本場に負けないとか、野菜中心の割りに男性でも満腹感を得られるボリュームある料理が多いとか。自分のスタイルを貫いて、変わらずにおいしい料理を提供している店は、なんだかんだ、不況でも人が入ってる。初心を忘れずっていったら生意気だけど、こんな店にしたいっていう想いを保ち続けられてる店は、働いている人も生き生きして居心地がいいよね。

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ゆう あと、常連が多い店もハズレがない。家族団らんみたいな温かい雰囲気があって、みんながそこで寛いでる。通っているうち、自分の大切な居場所というか生活の一部になっていく。店のウリが分からなかったら、今いる常連さんに店の好きなとこを聞いてみるのが、一番手っ取り早いかも。これも恋愛と一緒で、自分の魅力が分かってきたら自信がついて、突然モテ始めるから(笑)。

きみ ちょっと話変わるけど、最近、占師がいるお店が増えてるじゃない!? これは、年代問わず女子のツボだよね。友達と居る時に占ってもらえたら盛り上がるし、時間短縮にもなって、一石二鳥。当たるっていう噂が広まれば、一気にお客は増える。料理や内装などは飛び抜けたレベル感じゃないにしても、こういうプラスαのサービスで女心を捉えてる店って、さすが~と思うよね。

さや 生活圏内にあるのも大事。休日なら構わないけど、日常的に通うとなれば、会社や自宅と、生活の導線上にあって気軽に行けるかどうかが大きい。皆集まりやすいからと、コンパ用に予約した店の常連になることってまずないし。

ゆう 誰に紹介されたかっていうのも大きいよね。ネットで調べて行ってみましたって店より、ここ大好きなの~って知人に紹介された方が、その後、通う率が圧倒的に高い。信頼している人がそんなに勧めるなら、私にも合うに違いないって思えるから。そういう意味で、食通の友達とかの情報が一番確かかな。

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●ところで、タバコの環境はリピートに影響する?

ゆう そりゃ、もの凄い煙かったら別だけど、喫煙店だからリピートしないかっていったら関係ないかな。その店の料理が食べたくて、オーナーに会いたくていくんだし。それに常連客がついてる店は、お客への配慮もしっかりしてる。

さや そうだよね。居心地のいい店ってマナーがしっかりしてる。タバコを吸う、吸わないが分かってたりすると、さりげなく気を使ってくれたり、上着に匂いがつかないよう預かってくれたり。そういうのって安い高いとか関係なく、人をもてなす側としての誠意の現れだよね。

きみ あとは、お店の工夫次第。例えば、こちらのお店(マンゴーカフェ *次ページ)は天井が高いせいか煙が全然気にならないし、壁も白くて目立たない。周りで吸われるのは構わないけど匂いが髪や洋服につくことを嫌う女性って多いよね。換気をよくしておくとか、入り口や化粧室にスプレーを置いて、髪や服に匂いがつかないようにするとか、そういう配慮があれば基本的には問題なしかな。

 

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