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インタビュー

株式会社アントワークス 代表取締役 早川秀人氏 Hideto Hayakawa


――今後は直営店とFC店の両輪で展開していくのでしょうか。

その予定です。店の標準規模は17~20坪。初期投資額は2400万円程度。それを約1年で回収していくというのが標準モデルとなっています。これまで同様、学生や若者をメインターゲットに据え、駅近くの路面店などに出店していきます。「すた丼を食べたい」という目的意識をもってやってきてくれるファン客を、これからもしっかりと掴んでいきたいです。

――ファミリー客などはあえて追わないのでしょうか。

いまのところは、基本的にそうですね。ファミリー客を集客している商業施設などからの誘致の話もありますが、出店をお断りしています。すた丼らしさを貫くためには、軸がブレないようにしていかないと…とも思うからです。無理にターゲットを広げていくつもりはないです。

――FC店はどんな収益モデルなのでしょう。

標準的なモデルは月商400~900万円でいくつかのパターンを立てております。営業利益率はあくまでも標準値ですが20%近くを確保できるような仕組みになっています。FCの加盟金は250万円。ロイヤリティは3%。中華鍋の“あおり”のシーンを演出できるようなオープンキッチン型の店が基本です。

先代の頃から踏襲してきたすた丼のスタイルを今後も継承していくつもりなので、FC店の場合でも、加盟店オーナーと“想い”を共有できるかどうかを一番大切にしています。

――今後も当分、単一業態で展開していくのでしょうか。

まだ何とも言えません。新規事業は計画しております。

私はもともと現場にいた人間なので、いまだに“めし屋”をやっているという感覚が強いです。ひとりで来たお客とかが、すた丼を提供した瞬間、「これだ!」って明るい顔になる――あの瞬間が大好きですよね(笑)。そういう想いは今後も大切にしたいと思っています。

――今後の具体的なビジョンを教えてください。

4年後に100店舗というのがひとつの目標です。私個人の話で言うと、現在、私は45歳なので、50歳の時に約100店舗ということになります。ちなみにすた丼の開発者である先代が亡くなったのが50歳。先代と同じ50歳という年齢で、全国制覇を実現したいと考えています。

いまのところ、すた丼の競合となる丼チェーン店は存在しないと自負しております。オンリーワン・マーケットを開拓できたと思います。今後はそれをどのように全国に展開していくか。そのためにまず、すた丼のブランド力を強化したい。すた丼はひとつの文化ですから、「すた丼イズム」を全国に浸透させていきたいと考えています。これからまだまだ、やることがたくさんあります。

 

早川秀人氏

●早川秀人氏 プロフィール
1964年、東京都小金井市生まれ。19歳の時に、「すた丼」の生みの親である橋本省三氏が経営する店にアルバイトとして入り、22歳で社員に。先代のオヤジが他界された後、経営者となり、店舗展開を推進。初期の店舗は『名物すた丼の店』、ここ数年の新規店舗は『伝説のすた丼屋』の店名で展開。

関連サイト
株式会社アントワークスHP http://antoworks.com/

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