“グローバルダイニング魂”に魅せられたアルバイト時代
オーナーの宮野竜太氏は千葉出身。飲食の道に進んだきっかけは、南船橋「モンスーンカフェ」でのアルバイトだった。時給の高さに惹かれ、友達と応募したのが始まりだ。オープニングスタッフとして働く中で、仲間と一緒に店をつくり上げる一体感に魅了された。高校まで部活動に打ち込んできた宮野氏にとって、その空気は心地よいものだったという。
そこで出会ったのが、のちに「ミキヤズ」ブランドを立ち上げるUp to you代表の竹本幹也氏だった。たまプラーザや代官山、銀座、お台場など複数店舗を経験し、「“グローバルダイニング魂”みたいなものをアルバイトながら肌で感じた」と振り返る。2011年、同社の中心人物たちが次々と独立していく中で、宮野氏も進路に迷っていた。そんな中、これまでの経験や人との縁から、Up to youへの入社を決意。大学卒業後、社員として飲食のキャリアをスタートさせた。
入社後は、店長やチーフ陣に囲まれ、徹底的に鍛えられる日々。時に厳しい指導もあったが、必死に食らいつき、実力を磨いていった。そんな努力が実を結び、2016年に自由が丘「パスタバルミキヤズ」の店長に抜擢。以降、退職までの約9年間、店舗運営を任され続けた。在籍期間は合計13年に及ぶ。
独立を本格的に意識し始めたのは2024年。「ぼんやりと独立はもっと先だと思っていました。でも、長く働く中で、自分の中に“次の挑戦をしたい”という気持ちが少しずつ芽生えてきて。自然と独立を意識するようになりました」。同年5月に退職の意向を伝え、1年の準備期間を設けて、物件探しを進めていく。
候補地として検討したのは、武蔵小杉~中目黒の東急東横線沿線。その中で偶然出会ったのが、かつて惣菜店だった現在の物件だ。「中目黒は家賃が高いイメージがあったんですが、たまたま予算内で。何より、入口からキッチンがよく見えるレイアウトにピンときました。料理人がお客さんと向き合い、外からもライブ感が伝わる店をつくりたいと思っていたんです」。こうして物件の契約を決め、2025年7月1日、念願の開業を果たした。
目指すのは、地域住民が日常的に通える場所。「この商店街は住宅街に続いていて、地元の人が日常的に使うエリア。だからこそ、街の人に必要とされる店にしたい。1人でも家族でも、老若男女誰でも気軽に楽しめる、“街の食堂的酒場”を目指しています」。

中目黒駅と祐天寺駅の中間、目黒銀座商店街の一角に立地。昔ながらの青果店や個人経営の飲食店、カフェ、ギャラリーが点在する地域密着型のエリアだ。ガラス張りの外観からカウンターキッチンが見え、街に自然と溶け込むあたたかな雰囲気を醸し出す

11.5坪23席の店内。手前には奥行きのあるカウンターがあり、調理のライブ感を間近で楽しめるつくりになっている。奥にはテーブル席、外にはテラス席も備え、シーンに応じた使い方が可能。居抜きの骨格を活かしつつ、厨房機器やカウンター、吊り棚、ダクトは一新した
店舗データ
| 店名 | Pasta&Bistro citta(チッタ) |
|---|---|
| 住所 | 東京都目黒区上目黒2-25-13 エムス東 102 |
| アクセス | 中目黒駅から徒歩5分、祐天寺駅から徒歩5分 |
| 電話 | 03-6712-2775 |
| 営業時間 | ランチ 11:30~15:00(LO 14:30)、ディナー 17:00~23:00(LO 22:00) |
| 定休日 | 月曜、祝後日 |
| 坪数客数 | 11.5坪、23席 |
| 客単価 | 4500~5000円 |
| オープン日 | 2025年7月1日 |
| 関連リンク | Pasta&Bistro citta(Instagram) |

















