ボーダーレスな酒と料理で、境界をほどく
ボトルビールの特徴は「時間経過による味わいの変化」だと木村氏。「いわゆる大手のビールやクラフトビールは、工業的に培養された酵母を使って、1ヶ月程度で仕上げられる。一方、当店が扱うボトルビールは、野生酵母を使って、数ヶ月から年単位でゆっくり発酵させるんですよ。ナチュラルワインみたいに、時間をかけて育てる感覚に近い。味わいもどんどん変化していくので、そこがまた面白いんです」。
そんなボトルビールの魅力を軸に、ドリンクのラインナップを構成。メニューは、「Light Beer」「Aged Bottle Conditioning Beer」「Fruits etc. with Aged Conditioning Beer」「Craft beer CANS」「Natural WINE」「OTHERS」「SOFT DRINKS」の7つに絞られ、シンプルに整理されている。
ボトルビールは、常時10種をグラスで提供。軽やかな飲み口の「Light Beer」(1000円~)、長期熟成による酸味と複雑さをもつ「Aged Bottle Conditioning Beer」(1000円~)、チェリーやブドウ、桃などの果実を使った「Fruits etc. with Aged Conditioning Beer」(1200円)と、味わいや飲み心地を起点にした3カテゴリで構成され、各2~4種類ずつを揃える。
IPAやラガーを好む人には、「Craft beer CANS」(1400円〜)として缶ビールも用意。ワインはナチュールを中心に、赤・白を中心に計10種類をグラスで提供する。日本酒や焼酎なども少量ながらラインナップされており、“ビールかワイン”にとどまらない、自由な選択肢を用意している。
また、地下セラーから直接ボトルを選ぶことも可能で、ビールは4500円〜、ワインは6500円〜。視覚的にも個性豊かなラベルが並ぶセラーは、飲み手の直感をくすぐる“もうひとつのメニュー”だ。
同店では、お客の好みや気分、料理との相性に応じて、数種類を提案し、そこから選ぶスタイルを採用。ジャンルではなく飲み手の感覚に寄り添うこの提案スタイルに、「SENNE」の“境界を越える”思想がにじんでいる。
ボーダーレスなドリンクとともに提案するのは、ジャンルレスな創作料理。ビストロをベースとしつつも、ストリートフードやアジアの要素も織り交ぜた自由な構成だ。料理を手がけるのは、シェフの相川高志氏。和食や割烹、カフェ、アメリカンダイナーなど、ジャンルを越えて経験を重ねてきた人物で、系列店の目黒「another8」では約7年にわたり料理長を務めた。その柔軟な感性と引き出しの多さが、「SENNE」の料理にも色濃く反映されている。
冷菜の人気は「赤海老のマリネ ライムリーフ」(1700円)。唐辛子パウダーとディルを添えた海老に、ライムリーフオイルをまとわせた一皿で、海老の甘みとハーブの爽やかさが口いっぱいに広がる。
温菜では、「ひよこ豆とチーズのフリット ハリッサマヨ」(880円)や「ラム肉の串焼きと焼き茄子のフムス」(880円)、「麻辣肉味噌のペンネ」(1600円)などが人気。なかでもフリットは、ひよこ豆のペーストにチーズを合わせて成型し、香ばしく揚げたもの。仕上げにハリッサスパイスを効かせた自家製マヨネーズを添えており、チーズのコクとスパイスの余韻が、自然発酵の酸味をもつボトルビールと相性抜群だ。

冷菜より「赤海老のマリネ ライムリーフ」、「ウフマヨ 自家製マヨネーズ」(400円)、「キウイとマッシュルームのサラダ」(1300円)

「麻辣肉味噌のペンネ」はまかないから生まれた一皿。麻婆豆腐のようなピリ辛の肉味噌をペンネにアレンジし、ネパール山椒・ティムルの痺れがアクセントに。食事の〆にはもちろん、冷めても美味しく酒肴にもなる
店舗データ
| 店名 | SENNE(セネ) |
|---|---|
| 住所 | 東京都渋谷区幡ヶ谷2-47-1 ダイショービル 1F |
| アクセス | 幡ヶ谷駅から徒歩3分 |
| 電話 | 03-6300-7444 |
| 営業時間 | 15:00~23:30 |
| 定休日 | 不定休 |
| 坪数客数 | 17坪30人収容 |
| 客単価 | 5000円 |
| 運営会社 | 株式会社酒八 |
| オープン日 | 2025年8月8日 |
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