40年続いたすし店の名残で大人の客層をキャッチ
「魚炉魚炉 五反田」では川崎の既存店と同じく、高知県の「須崎備長炭」で焼く炉端焼きや鮮魚、おばんざいが売りだ。炉端は「名物 特大トロ鯖炭火焼き」(1859円)をはじめとする魚はもちろん肉や野菜の炉端焼きまで。お通しは豪華に鮮魚5点盛り(605円)を提供。三大名物として謳うのは「いくらと半熟卵のクリームポテサラ」(879円)、「魚屋の青唐辛子なめろう」(989円)、「本マグロの炙りユッケ」(1649円)。「魚屋のあご出汁からあげ」(1個219円)や「貝出汁おでん盛り合わせ」(1089円)、〆の焼きおにぎり(各種439円~)、「貝出汁らぁ麺」(879円)も人気だ。
ドリンクは日本酒が売り。常時12品(200ml 1375円~)を揃えるが、特に東北のものを厚くラインナップ。それ以外にも生ビールは「サントリー生」(659円)、ウイスキー、サワーお茶割り、焼酎など各種549円~と幅広い品ぞろえだ。
川崎の既存店と五反田では客層が大きく異なる。同店は川崎の既存店に比べ40代や50代のお客も多いのが特徴だ。「周辺の企業で働く方々や、近くのタワーマンションに住んでいる方など感度の高い大人にも満足いただいている手ごたえがあります。ここはもともと40年続いたすし店跡で、レトロな雰囲気が残っている。それが大人を引き寄せるのかもしれません」と吉田氏。そのため客単価は既存店よりも300円高い5500円ほど。一方でSNSマーケティングにも注力し、20代30代の来店も一定数あり、バランスよく集客している。
冒頭の通り、集客は1日3回転する盛況ぶり。1日10~20件は予約を断らざるを得ない状況だ。すでに売上の天井が見えており、至近でもう1店舗を出すことも検討している。吉田氏は「五反田には客単価3000円のチェーン居酒屋か、1万円以上のアッパー店が多く、その中間が少ない。特に海鮮系は需要に対して足りていない。そういった点もうまくいった要因かと思います」とも話す。

「名物 特大トロ鯖炭火焼き」は全長約30センチの大きさ

「おばんざい盛り5点」(1859円)
店舗データ
| 店名 | 魚炉魚炉 五反田 |
|---|---|
| 住所 | 東京都品川区西五反田2-15-11 松岡ビル 1F |
| アクセス | 五反田駅から徒歩5分 |
| 電話 | 03-6336-3160 |
| 営業時間 | 16:00~23:30【金・土・祝前日】16:00~24:00【日・祝】16:00~23:00 |
| 定休日 | 不定休 |
| 坪数客数 | 12坪25席 |
| 客単価 | 5500円 |
| 運営会社 | 有限会社サンビシット |
| オープン日 | 2025年7月28日 |
| 関連リンク | 魚炉魚炉 五反田(Instagram) |
| 関連リンク | サンビシット(HP) |


















