にんにく焼肉やりたいけど、牛肉の仕入れルートがない…そこで「鶏だ!」
吉野氏の最初の飲食店の出店は大阪・京橋の「うなぎ串料理 う頂天」だ。スパイスワークスと共同で立ち上げ、2019年11月にオープン。オープンから数か月でコロナ禍に見舞われ苦戦しながらも、無事に乗り越え現在も運営を続けている。
同時に、自社オリジナルの業態も展開したいと考えていた吉野氏。飲食業界の師匠から紹介された東京のあるにんにく焼肉の店に触発され、自らもにんにく焼肉をやろうと構想。「ただ、牛肉の仕入れのツテがない。そこで、鶏肉でやればいいのでは?と考えた。鶏肉なら仕入れのハードルも比較的低く、原価も低い。昔からの知人で鶏に強い炭焼笑店 陽の行友さんに声をかけ、業態開発が始まりました」と吉野氏。当初は普通のロースターで焼く鶏焼肉を考えていたが、偶然見つけたユニークな形状の鉄鍋によって現在のかたちができあがったという。
そうしてオープンした1号店は先述の通りヒット。吉野氏は手ごたえを感じ、次なる出店を探っていた。その折に学芸大学の物件の話があったという。「学芸大学で店をやっている飲食店仲間も多く、話を聞くとこの業態に合っている立地だと感じた。東京ではありますが思い切って出店を決めました」と吉野氏。場所は人気の飲食店が多くひしめく通称「学大十字街」と呼ばれる一角。同物件は建物がセットバックして入口がやや奥まっていることが気になったものの、店前に赤ちょうちんを並べ、視認性をアップすることでカバーした。同時期に大阪・北新地の居抜き物件も取得し、同時並行で開業準備を進め、5月に北新地店がオープン、次いで9月に学芸大学店がオープンした。

「にんにく鶏焼肉サン 学芸大学」の内観。テーブル席のほか、カウンター席もある。レトロ調のランプシェードをアクセントにしたどこか懐かしい雰囲気の店内。BGMは昭和歌謡を流す
店舗データ
店名 | にんにく鶏焼肉サン 学芸大学店 |
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住所 | 東京都目黒区鷹番2-20-9 桧ビル 1F |
アクセス | 学芸大学駅から徒歩2分 |
電話 | 03-5724-3088 |
営業時間 | 17:00~翌4:00 |
定休日 | 月曜 |
坪数客数 | 20坪43席 |
客単価 | 3800円 |
運営会社 | 株式会社Thanks-Up |
オープン日 | 2025年9月12日 |
関連リンク | にんにく鶏焼肉サン 学芸大学店(Instagram) |