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この5年で売上10倍以上の50億円へ!しかも実質無借金経営!「カッコイイ、稼げる、叶う」の“3K”で躍進する格安居酒屋「鶏ヤロー」の代表・和田成司氏インタビュー【次世代居酒屋チェーンの旗手たち】


地方は「金塊市場」。M&Aも積極的に進めていく方針

Q:近年は首都圏だけでなく地方でも店舗数を伸ばしていますね。

地方は東京のようなレッドオーシャンではなく、しかも家賃が安い。地方都市の中でも比較的、多くの人が集まるエリアに絞りながら出店場所を選んで大当たりしています。はっきり言って、自分たちにとって地方はチャンスしかない「金塊市場」です。

Q:今年6月には「秩父焼肉ホルモン酒場 まる助」を15店舗展開する㈱BeliefをM&Aでグループ化しました。

元々、先方の代表と知り合いだったのがきっかけですが、M&Aをしてみて思ったのは、自分たちは社風として新しい仲間と一緒にやっていくのが得意だということ。M&Aが向いている会社なんです。だから、今後はさらにM&Aを進めていきたいと思っています。具体的には夜の営業がメインのアルコール業態を手掛けていて、なおかつ単一業態で展開している会社がM&Aの候補です。単一業態が良いのは、複数業態だと店舗評価の比較が難しいからです。「鶏ヤロー」で構築してきた評価制度を生かしやすいのが単一業態です。

Q:今後の数字の目標は?

正直、5年後、10年後のことはあまり考えていないし、考えてもあまり意味がないとも思っていますが、今期で50億を達成したら次は80億、そこまで来たら次は120億も行けるんじゃないか…という感じでやっていくことになると思います。

Q:ホームページに掲載している和田社長の自伝では、以前から㈱一家ダイニングプロジェクト(本社:千葉・市川市)に憧れていたという話も印象的でした。また、「日本外食新聞」では、「スナックママの人生劇場 鶏ヤロー和田成司のスナック放浪記」という記事が連載されています。

僕が最初に出店した居酒屋は、「一家ダイニングプロジェクトの本拠地だから…」というわけのわからない理由だけで出店場所を本八幡にしました。一家ダイニングプロジェクトの武長太郎社長は、最近、食事もご一緒させていただいていますが、僕が一番かっこいいと思っている外食経営者です。「日本外食新聞」の記事は、僕が元々、スナックが好きで、誰に読ませるわけでもなくスナック放浪記を書いていたんです。それが面白いということで、連載してもらえることになりました。

Q:最後に、何か実現したい夢があれば教えてください。

夢と言われても答えが難しいですが……、そう言えば「コール選手権」をやりたいですね。コール選手権は、飲み会でのコールを競う選手権で、かつて行われていました。これを鶏ヤローの主催でやってみたいです。

Q:視点が常に斬新です!本日はありがとうございました。

≪取材・執筆:亀高 斉≫
1968年生まれ。岡山県倉敷市出身。明治大学卒業後、1992年に㈱旭屋出版に入社し、1997年に飲食店経営専門誌の「月刊近代食堂」の編集長に就任。以来17年間、「近代食堂」編集長を務め、中小飲食店から大手企業まで数多くの繁盛店やヒットメニューを取材。2016年に独立し、フリーとして活動。取材・執筆の他、書籍の企画・編集も手掛けている。趣味は将棋。

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