“人の力”に加え、商品力を軸に据えた「三茶一九」はたちまちヒット
昔ながらの風情と新しいカルチャーが交差する三軒茶屋・茶沢通り。その通り沿いに立つ飲食ビル「GEMS(ジェムズ)三軒茶屋」8階に、「三茶一九ハナレ」がオープンした。同店は、同じく茶沢通りで人気の「三茶一九」の姉妹店で、肩肘張らずに三茶の夜を楽しみたい大人たちに向けた社交的な焼鳥酒場。商業施設の空中階というあえて”らしくない”立地に挑んだ理由を、「あるあるからの脱却をテーマにしたかったから。路面の居酒屋は強い。でも、僕たちがやりたかったのは“わざわざ来る価値”のある異空間。飽きずに通えて、カルチャーになる居酒屋を目指しました」と語るのは、代表の黒瀧和之氏。その言葉通り、今回の店づくりには、メニュー構成や空間づくり、組織づくりなど細部にまでこだわった熱量の高い挑戦が詰まっている。
青森出身の黒瀧氏は大学進学を機に上京。卒業後は総合エンターテインメント企業・バグースに入社し、3年間勤務した後、多様な飲食店で経験を積み、2016年に独立を果たす。翌年、三軒茶屋・三角地帯エリアでカラオケバーを共同で立ち上げ、その半年後には単独で2店舗目「KARAOKE&BAR1919」を出店。さらに2020年8月には、3店舗目となるカラオケのないコミュニティバー「BAR1919STAND三軒茶屋」を開業した。いずれの店も連日多くのファンが訪れる人気店へと成長を遂げている。
3店舗まではバー業態を展開してきた黒瀧氏だが、次なる挑戦として焼鳥業態へと舵を切る。 2022年11月、4店舗目となる「三茶一九」をオープン。同店は「大人達の、社交的な焼き鳥屋」をコンセプトに掲げ、炭火焼鳥と個性豊かな創作料理を提供する。駅前ながらも地下という不利な立地をものともせず、同店は連日満席の盛況ぶりを見せ、人気店へと成長。現在では、27坪の店舗で1日3回転、110人ほどのお客を集めるまでに拡大している。 バー業態で培った“人の力”に加え、商品力を軸に据えた新たな展開で、さらなる支持を獲得している。

店内は31坪、53席。臨場感あふれる焼き鳥台を中心に、印象的な2つのカウンターテーブルとシンボルとなる暖簾が空間を彩る。スケルトン工事を施し、商業施設や空中階らしさを排した空間設計とし、照明器具を除く内装はほぼすべてオーダーメイド。落ち着いた大人が自然体で楽しめる場を目指し、独自性と上質さを両立した空間に仕上げている
店舗データ
店名 | 三茶一九ハナレ |
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住所 | 東京都世田谷区太子堂4-23-11 GEMS三軒茶屋 8F |
アクセス | 三軒茶屋駅北口から徒歩2分 |
電話 | 03-5787-8301 |
営業時間 | 17:00~24:00 |
定休日 | 不定休 |
坪数客数 | 31坪53席 |
客単価 | 6500円 |
運営会社 | 合同会社コムステイタス |
オープン日 | 2025年8月8日 |
関連リンク | 三茶一九ハナレ(Instagram) |
関連リンク | BAR1919STAND三軒茶屋(記事) |