渋谷に「C’est ouf （セウフ）」が開業。「大人気」「嚔」の砂田兄弟、新店舗「Cherry Pick Hills」と同ビルに出店。手練れ料理人を主役にフレンチ×立ち飲みの「ヤバい」店！？

「友達の家の冷蔵庫を勝手に開けて料理しちゃう子どもでした…」

熊谷氏は砂田氏らと同世代の29歳。「母が料理好きで、その影響で子どもの頃から料理が好きだった」と話す。「幼少期は、友達の家に遊びに行くと勝手に冷蔵庫を開けて料理を始めてしまう子どもでした」と、自身の「ヤバさ」に苦笑いする。

そんな熊谷氏は料理の道へ進むべく、高校卒業後、服部栄養専門学校へ。その後はイタリアンやフレンチの店で料理人として腕を磨いてきた。直近ではセルリアンタワー東急ホテル内のレストラン「タワーズレストラン クーカーニョ」に10年在籍。その忙しい日々の中で料理コンクールにも挑戦し、受賞歴は多数。料理への情熱は人一倍だ。

砂田氏らとの接点は「大人気」。熊谷氏は、仕事終わりにたびたび「大人気」にお客として飲みに来ていたという。やがて意気投合すると、砂田氏らは熊谷氏の腕を見込んで「一緒に店づくりをやろう」とオファーしていた。その狙いについて康太氏は「くまちゃん（熊谷氏）は格式高いレストランの料理人で、僕らのようなガヤガヤした酒場の人間とは全く毛色が違う。ただ、僕らもずっと同じことをしていては成長できない。彼のような料理人が加わることで新しい視点が得られ、チームとして成長できるのではないかと思ったんです」と話す。

一方の熊谷氏はこう話す。「砂田兄弟とは仲良くしてもらっていて、僕の職場の『クーカーニョ』にも食事に来てくれたこともあった。決して安くはないレストランなので、『食べに行くね』と言われることは多くても実際に来てくれる人はほとんどいないので、嬉しかったですね。今回の話は、ちょうど次のステップに進みたいと考えていたタイミングと重なった。僕には家族もいるので安定した職場から離れるのに迷いもありましたが、彼らと一緒に働けるワクワクの方が勝りました」。

空間づくりは主に健太氏が担当。「デザインは他の飲食店と似通らないよう、アパレルショップなど飲食店以外からヒントを引っ張ってくるようにした」と話す

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