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坪月商70万円の「立呑みアーニー」の新店、「立呑みあらし」が池袋西口に開業。20代で独立した同級生コンビが手掛ける、海鮮と日本酒、関西流の陽気なもてなしが魅力の「今日も行きたくなる店」

4月2日、池袋西口に「立呑みあらし」がオープン。運営は、高校からの同級生コンビである田中湧也氏と小嶋凌氏が設立したこびと企画(東京都北区)。大学卒業後、それぞれ専門商社と保険会社に就職するも、2020年に退職し飲食業に挑戦。下北沢「晩杯屋」で修業を積み、同年10月に赤羽岩淵駅で「立呑みソルト」を開業。以降、中板橋「立呑みあかすと」、池袋東口「立呑みアーニー」と着実に店舗を展開し、今回、中板橋店の移転で池袋西口へ進出。新店では新鮮な海鮮と種類豊富で手ごろな日本酒を強みに、積極的なコミュニケーションと日替わりメニューで「また訪れたくなる店」を目指す。


ローカル駅で黒字でも……マーケットを繁華街エリアに移せば「バリイケるやん!」

池袋西口から徒歩6分ほど、「劇場通り」の交差点角に「立呑みあらし」がオープンした。運営は、こびと企画。代表取締役社長の田中湧也氏と代表取締役副社長の小嶋凌氏はともに兵庫県出身で、高校・大学の同級生だ。

2017年に大学を卒業後、田中氏は専門商社、小嶋氏は保険会社に就職。2020年頭に二人は退職し、飲食業への挑戦を決意する。飲食店でのアルバイト経験が豊富だった田中氏が「一緒に自分たちの店を開こう」と小嶋氏を誘い、独立を目指したことがきっかけだった。

二人は下北沢「晩杯屋」でアルバイトをしながら、独立の機会を模索した。一時は恵比寿の物件契約直前まで進んだが、当時はコロナウイルスの感染拡大で緊急事態宣言が発令されはじめた時期。計画は頓挫し、物件取得を断念した。それでも飲食店運営のノウハウを学ぶため「晩杯屋」での修業に励み、2020年10月、赤羽岩淵駅前に「立呑みソルト」をオープンし、独立を果たす。

その後も2022年1月に中板橋に「立呑みあかすと」を、2023年12月に池袋東口に「立呑みアーニー」を開業するなど、順調に店舗展開を進めてきた。現在、「立呑みソルト」「立呑みアーニー」は坪月商70万円を達成するほどの繁盛店へと成長している。

今回「立呑みあらし」は、「立呑みあかすと」が移転する形でオープン。その背景には、より人口の多いマーケットへ移し、会社をスケールさせたい狙いがあった。「『立呑みあかすと』もしっかりと利益を出していたのですが、中板橋駅の乗降客数は赤羽岩淵駅の4分の1程度。さらに大きな赤羽駅や池袋駅と比べるとマーケットが小さく、売上が頭打ちでした。スタッフの能力は十分にあるので、同じリソースをマーケットが大きい主要駅エリアに投入すれば“バリイケるやん!”と思いました」と田中氏。また、小嶋氏は「ローカルな駅でも黒字を維持できたことは自信につながった」と振り返る。

渋谷で物件を探していたところ、不動産関係の常連客の紹介で、池袋西口エリアの新築物件に出会った。駅から少し離れるものの、「駅前だとナンパ目的の客が増えやすい。一方で、外れたエリアなら地域密着を重視しながら、店を知って訪れる目的客にも対応できる」と判断し、即決で申し込んだという。

池袋西口から徒歩6分。「劇場通り」の池袋二丁目交差点の角に建つ新築ビルの1階。面が広く全面ガラス張りのため、店内の活気が外からも一目で伝わる

11坪30人収容の店内。くの字型カウンターを中心にテーブルを配置。カウンターやテーブルの高さは、既存店やこれまで訪れた立呑みを参考に調整し、居心地の良さを追求した。内装は和モダンを基調とし、欄間やテーブルなど随所に木材を使用。特注の井桁状のテーブル脚がスタイリッシュな印象も与える。カウンターには電源を完備し、充電も可能

店舗データ

店名 立呑み あらし
住所 東京都豊島区池袋2-61-3 池袋アバックビル 1F

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アクセス 池袋駅から徒歩6分
電話 03-6907-0160
営業時間 月~金:17:00~24:00、土:14:00~24:00
定休日 日曜
坪数客数 11坪30人収容
客単価 3200円
運営会社 こびと企画株式会社
オープン日 2025年4月2日
関連リンク 立呑み あらし(Instagram)
※店舗情報は取材当時の情報です。最新の情報は店舗にご確認ください。

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