店舗展開による事業の強化と新たな産業への挑戦!
オープンして1か月弱。現状の客層は60代の地元住民や家族連れが中心で、ピークタイムは18〜19時。「狛江でもオープン当初は地元のアッパー世代が多く、徐々に客層が広がった経緯があります。それでも成城では、店舗のサイズはそんなに変わらない狛江の同時期より1.5倍の売り上げを達成できています」と、順調なスタートを切っている。一度訪れたお客が家族や友人を連れて再来店することも多く、着実に認知は広がっているようだ。「若いお客様が増えると年配の人が立ち寄りにくくなり、その逆も然りと、価値観や好みが異なるため、老若男女幅広い客層を同時に獲得するのは簡単なことではありません。既存のお客さんを大切にしながらバランスを取りつつ、多様な世代に求められる店になっていけたら」と意気込んでいる。
今後の展望については、「既存店を安定させたうえで、さらなる成長に向けた準備を進めていきたい」と田島氏。「スタッフも充足しているので、今回の出店で検討した東京郊外・下北沢・新橋といったエリアで、まずは早期にもう1店舗展開することを検討しています。挑戦の意味でも既存店とは異なる業態、例えば難易度はかなり高いですが、前職時代から築いた生産者との繋がりを活かし、鶏焼肉を名物にした居酒屋業態に挑戦してみたい。最終的には、10店舗を運営するのが目標です」。
また、かねてより生産現場の近くで食に関わりたいと考えていた田島氏。「去年3月に豊洲市場での野菜の買参権を取得しましたので、今後は自社の仕入れを行うだけでなく、2次産業にも参入したい。さらに、いずれは1次産業にも携わることができたら」とも話している。店舗展開による事業の深化と、新たな産業への挑戦という二軸を掲げ、さらなる飛躍を目指す田島氏の今後の動向が楽しみだ。

写真左から2番目が代表の田島悠太氏。店名の由来は、成城学園前の住民が“自分の地元にはこんな素敵な居酒屋がある”と誇れる存在を目指したいという思いから。さらに、成城学園前は田島氏自身の“地元”でもあることから愛着を込めながら、「普通の居酒屋」と同様に直球のネーミングを採用した
(取材=吉田真琴)
店舗データ
店名 | 地元の居酒屋 成城 |
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住所 | 東京都世田谷区成城2‐33‐16 |
アクセス | 小田急線 成城学園前駅から徒歩1分 |
電話 | 03-6411-8446 |
営業時間 | 17:00~23:30(LO料理22:30、ドリンク23:00)土・祝日は16:00~23:30 (LO料理22:30 ドリンク23:00) |
定休日 | 日曜 |
坪数客数 | 27坪49席 |
客単価 | 4000~4500円 |
運営会社 | 株式会社ロマンズ |
オープン日 | 2025年3月25日 |
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