目黒に「camalice（カメリーチェ）」が開業。グローバルダイニング「権八西麻布」をコロナ後V字回復させた店長が独立、農場直送こだわり野菜の創作イタリアンで多彩なニーズに応える

使い勝手の良い店としてグルメ激戦区で挑戦

独立を考えるようになったのもグローバルダイニングでの経験からだと近藤氏は語る。「料理人として働いていたときは、独立するのは難しいかなと考えていたんです。料理人って四六時中、料理のことを考えている。料理一筋で、それが人生みたいな人が多い。料理は好きでしたが、私はそんな心境にはたどり着けないなと思ったんです。グローバルダイニングで管理や経営を学んで、自分が料理をできなくても他の人に任せればいいと考えるようになり、それなら独立できるかなと思い始めました」

グローバルダイニングで勤めながら、目黒、恵比寿、五反田などで物件を探し始めた。いずれもグルメ激戦区だが、そこで勝負したいと考えたからだ。譲れない条件は路面店であること。「1店舗目なので、店のことを周知させるには路面店がいいと考えました。渋谷や恵比寿でも通りの裏手だと物件はあるんです。どうしようかと悩んでいたとき、ここが空いてすぐに申し込みました」。

以前、牛煮込みの店だったという店舗をスケルトンで改装。奥にあるキッチンを手前に移動し、カウンター席を作り、大通りからカウンターのにぎわいが見えるようにした。店の奥には最大12名まで対応できるテーブル席を用意。一人客から団体需要までさまざまなシチュエーションに応えられるようにしている。

右横に見えるガラス窓の中はワインセラー。手前にカウンター席があり、奥にテーブル席がある。内装はまだ改良途中でどんな内装が完成するのか楽しみだ

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