新宿の百貨店で見たカツオの値段に衝撃を受け、漁船を降りる…
JR神田駅の高架下にオープンした「料理酒場あらき 神田店」。運営のKEI FOOD代表の荒木啓弘氏は、ほか、水産加工や鮮魚販売、卸を行う沖ノ島水産(高知県宿毛市)と、KEI FOODと同様に飲食店を展開するりゅうじん(高知県宿毛市)の代表も務める。この三社ほか、いくつかの事業から成るグループをARAKI GROUPとしている。
荒木氏は四国最南端の街、高知・宿毛で漁師の家に生まれた。23歳までは沖縄のダイビングスクールでインストラクターをし、その後、実家に戻って漁業を手伝うように。カツオの北上に合わせて全国津々浦々、船で漁に出る生活を送っていた。起業のきっかけについては、荒木氏はこう話す。「漁で千葉の勝浦に滞在していた際、休日にあてもなく電車で都心に向かい、新宿の百貨店にたどり着いたことがありました。そこではカツオのタタキが僕らの卸値の10倍以上の値段で売られていた。自分達の手取りよりもはるかに高い値段に、衝撃を受けました。このように、一次産業の利益はなかなか増えないと当時から感じており、もっと生産者が報われるような仕組みで商売がしたいと考えるようになりました」。
その後、荒木氏は漁師の仕事を辞め、妻と二人で実家の水産物の加工や物産展での販売、卸売を始める。それが沖ノ島水産のスタートだ。その後、岡山で飲食店を展開する企業の社長からサポートと出資を受け、りゅうじんを設立。沖ノ島水産の海鮮を使った「土佐わら焼き龍神丸」や、FCで「しゃぶしゃぶ美山」を大阪・京都のイオンモール内に展開した。
店舗データ
店名 | 漁師酒場あらき 神田店 |
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住所 | 東京都千代田区鍛冶町2-13-8 |
アクセス | 神田駅から徒歩1分 |
営業時間 | 17:00~26:00 |
定休日 | 日曜 |
坪数客数 | 29坪60席 |
客単価 | 3000円 |
運営会社 | 株式会社KEI FOOD |
オープン日 | 2024年12月10日 |
関連リンク | ARAKI GROUP(HP) |