渋谷に「鶏汽爽惣（チキソウソウ）」がオープン。鶏と蒸しとサワーと惣菜の中華居酒屋、中目黒「チャン栓チャン」に続く楽卒業生の2店舗目

「チャン栓チャン」同様に店名から店のテーマを考える

最初に決めたのは店名だ。創業店の「チャン栓チャン」という店名は、勘のいい読者は気づいているかもしれないが、歌手の安室奈美恵の曲「Chase the Chance」から響きをもじったものだ。今回の「チキソウソウ」とは、やはり人気アイドルグループ嵐の「A・RA・SHI」のフレーズから拝借している。「響きがよくて、電話に出るとき『はい、チキソウソウです！』と言いたかったんです」と渋谷氏は笑う。そこに「鶏汽爽惣」という漢字を当てて、「鶏＝鶏料理」と「汽＝蒸し料理」と「爽＝サワー」と「惣＝総菜」というテーマを固めていった。「チャン栓チャン」が現在単価4000円ほどの大衆酒場であることから、今回は単価を5000～6000円に設定。席もやや広く取り、落ち着いた雰囲気に仕上げた。

テーマの通り、料理は鶏料理、蒸し料理、惣菜が中心の中華テイストを交えた居酒屋的ラインナップを揃えた。鶏は人気の「伊達鶏のセイロ蒸し 香味ガリソース」（980円）や、「チャン栓チャン」でも提供しているメニューをブラッシュアップした「純レバニラ炒め」「鶏ハツの青唐醤油炒め」（各780円）がオススメだという。蒸し料理としては「あらびき肉焼売」（２ケ600円）や「たっぷり蒸野菜」（1100円）など。「ラーメンポテサラ」「茄子あげびたし」といった惣菜は単品各種500円、盛り合わせは２人前1200円～。それ以外にも、「ルーロー豆富見込み」（880円）や「エビチリマヨ」（４尾1100円）、「黒酢豚」（780円）、有名店からレシピを教わった「あの小田原タンタン麺」（830円）など個性的な中華メニューが目白押しだ。刺身もしっかりと揃えており、取材時は「あぶり鰤 わさびおろし」「鰹 香味醤油」など、単品が1000円、盛り合わせ一人前1300円で用意する。

ドリンクは「サッポロ ソラチ 生」（780円）や「角ハイボール」（650円）、中華メニューに合わせて「ウーロン茶割」「知覧紅茶割」（各600円）などお茶割りも充実。テーマであるサワーは、「国産レモンサワー」（650円）や「静岡産ポンカンサワー」（850円）や、注文後にりんごをすりおろしてつくる「青森産 生リンゴサワー」（850円）など。今後フルーツサワーの種類を増やしていきたいという。

鶏料理であり蒸し料理でもある「伊達鶏のセイロ蒸し 香味ガリソース」は特に人気の品

小田原の人気店「中華 四川」の味を受け継いだ目黒の「小田原タンタン麺たかみ」（現在は閉店）からレシピを教わり、独自にアレンジした「あの小田原タンタン麺」。パンチの利いた味でやみつきになるという

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