航空業界から飲食へ。すし店で独立し、同級生たちとワインバーを立ち上げ
野方駅北側、バラエティー豊かな店が軒を連ねる野方北原商店街を抜けた先に、魚介メインの創作中華ワインバー「TARO’s」が、8月17日に開業した。オーナーの御旅屋 良氏は野方出身の30歳。新卒で航空会社に入社し、金融関係の部署で働く傍ら、社会人ラグビー選手としても活動。その頃から外食が好きで、特に外苑前の「モツ酒場 kogane」など、コローリの共同代表・渡部武志氏が運営する飲食店に足繫く通っていた。
「飲食っていい仕事だな」とその魅力に惹かれていた社会人3年目の頃、縁あって、伊豆諸島のすし店で働くことになり航空会社を退職。すしを握るのは初めてだったが、店舗の改築期間に、知人の銀座の高級すし店で集中的に研鑽を積んだ。当時はコロナ禍でデリバリーサービスの注文が多かったことも後押しして、短期間で一連の技術を習得。島に戻って、最高月商1300万円以上を叩きだすほどの繁盛店を3年ほど経験し、再び東京へ。
「自分のお店を持ちたい」と考えていたところ、地元の野方で理想的な小さめの物件を見つけ、2023年4月、すし店「おたや」をオープンした。カウンター6席で、当日仕入れた海鮮を存分に楽しめるおまかせコース(11000円)を提供。御旅屋氏は、「大衆酒場が多い野方に、客単価の高いおすし屋さんはほとんどないので賭けでしたが、口コミが広がり徐々にお客様がつくようになりました」とオープン後の変遷を話す。
「おたや」が少しずつ野方に定着し、売上が上がってきた頃、不動産会社から「この物件を借りないか」と以前は海鮮丼フランチャイズ店だった5坪の物件を紹介された。当初は「おたや」やケータリング業の倉庫として活用する想定でいたが、地元の同級生である丹尾亮太氏の合流により、かねてより御旅屋氏が構想していた新店の開業が具現化。さらに、以前より呑み仲間で飲食の志が重なり意気投合していた、人気ワインバル「洋食堂 葡萄」で料理人の経験がある田立和貴氏も加わり、満を持して新店「TARO’s」のオープンに至った。
店舗データ
店名 | TARO's(タローズ) |
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住所 | 東京都中野区丸山2-20-1 笹生ビル 1F |
アクセス | 西武新宿線 野方駅から徒歩5分 |
電話 | 03-6383-0953 |
営業時間 | 18:00~26:00(LO料理25:00、ドリンク25:30) |
定休日 | 不定休 |
坪数客数 | 5坪10席 |
客単価 | 4000~5000円 |
運営会社 | 株式会社おたやHD |
オープン日 | 2024年8月17日 |
関連リンク | TARO's(Instagram) |