ヘッドライン

海鮮創作中華×中国ワインの「TARO’s(タローズ)」が野方に開業。航空会社、ラグビー選手から飲食へ転身した地元出身30歳オーナー、すし店「おたや」に続く2店舗目を同級生らと立ち上げる

8月17日、野方に創作中華ワインバー「TARO's」がオープンした。野方出身で現在30歳の御旅屋 良(おたや りょう)氏による、野方のすし店「おたや」に続く新店だ。“型にはまらない中華”をコンセプトに掲げ、珍しい中国ワインとともに、焼売や油淋鶏などの定番はもちろん、春巻きや天然まぐろ紅油掛けなど、その日に仕入れた鮮度の良い魚を使った中華メニューを提供。食べ呑み好きで飲食店に魅了され、航空業界から転身した御旅屋氏は、持ち前のチャレンジ精神とバイタリティーで野方に新しい風を吹かせる。


航空業界から飲食へ。すし店で独立し、同級生たちとワインバーを立ち上げ

野方駅北側、バラエティー豊かな店が軒を連ねる野方北原商店街を抜けた先に、魚介メインの創作中華ワインバー「TARO’s」が、8月17日に開業した。オーナーの御旅屋 良氏は野方出身の30歳。新卒で航空会社に入社し、金融関係の部署で働く傍ら、社会人ラグビー選手としても活動。その頃から外食が好きで、特に外苑前の「モツ酒場 kogane」など、コローリの共同代表・渡部武志氏が運営する飲食店に足繫く通っていた。

「飲食っていい仕事だな」とその魅力に惹かれていた社会人3年目の頃、縁あって、伊豆諸島のすし店で働くことになり航空会社を退職。すしを握るのは初めてだったが、店舗の改築期間に、知人の銀座の高級すし店で集中的に研鑽を積んだ。当時はコロナ禍でデリバリーサービスの注文が多かったことも後押しして、短期間で一連の技術を習得。島に戻って、最高月商1300万円以上を叩きだすほどの繁盛店を3年ほど経験し、再び東京へ。

「自分のお店を持ちたい」と考えていたところ、地元の野方で理想的な小さめの物件を見つけ、2023年4月、すし店「おたや」をオープンした。カウンター6席で、当日仕入れた海鮮を存分に楽しめるおまかせコース(11000円)を提供。御旅屋氏は、「大衆酒場が多い野方に、客単価の高いおすし屋さんはほとんどないので賭けでしたが、口コミが広がり徐々にお客様がつくようになりました」とオープン後の変遷を話す。

「おたや」が少しずつ野方に定着し、売上が上がってきた頃、不動産会社から「この物件を借りないか」と以前は海鮮丼フランチャイズ店だった5坪の物件を紹介された。当初は「おたや」やケータリング業の倉庫として活用する想定でいたが、地元の同級生である丹尾亮太氏の合流により、かねてより御旅屋氏が構想していた新店の開業が具現化。さらに、以前より呑み仲間で飲食の志が重なり意気投合していた、人気ワインバル「洋食堂 葡萄」で料理人の経験がある田立和貴氏も加わり、満を持して新店「TARO’s」のオープンに至った。

野方北原商店街を抜けて、信号を渡った先に開業した「TARO’s」。控えめな看板スタンドに全面ガラス張りの外観は、大衆居酒屋が多い野方らしからぬ雰囲気を放つ

カウンター10席。内装は「おたや」と同じくシックなグレーで統一し、おしゃれで落ち着きのある空間に。これまで数多の呑み歩きをしてきた御旅屋氏の理想が反映されている。DIYを用いながら身内で仕上げることで、初期費用を徹底的に抑えたという

店舗データ

店名 TARO's(タローズ)
住所 東京都中野区丸山2-20-1 笹生ビル 1F

 >> GoogleMapで見る

アクセス 西武新宿線 野方駅から徒歩5分
電話 03-6383-0953
営業時間 18:00~26:00(LO料理25:00、ドリンク25:30)
定休日 不定休
坪数客数 5坪10席
客単価 4000~5000円
運営会社 株式会社おたやHD
オープン日 2024年8月17日
関連リンク TARO's(Instagram)
※店舗情報は取材当時の情報です。最新の情報は店舗にご確認ください。

ヘッドライン一覧トップへ

Uber Eats レストランパートナー募集