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門前仲町に「alternative,(オルタネイティブ)」が開業。一流ワインに触れてきた若きソムリエによる、ナチュラルワイン全盛の今あえてのクラシックワインをそろえるバー

9月8日、門前仲町に「alternative,」がオープンした。ナチュラルワイン全盛の今、あえてクラシックワインを打ち出すワインバーだ。代表の杉原竜力氏は、パレスホテルや西麻布「うし松」でソムリエとして経験を積んだ人物。貴重なもの含め数多くのワインに触れてきた。杉原氏が生産者の歴史やストーリーとともに思いを込めて注ぐワインは、早速、近隣のワインラバーたちの心をつかんでいる。


「ワインが苦手」からソムリエに。西麻布でVIPの接客も担当し経験を積む

近年、ワインと言えばナチュラルワインが盛り上がっている。ナチュラルワインを専門にしたワインバルも増え、最近では居酒屋でもナチュラルワインを出す店も珍しくない。そんな中、あえてナチュラルワインではなく、クラシックな造りのワインを取り揃えるワインバー「alternative,」がオープンした。ナチュラルワインとはまた違った重厚な味わいを発信する。

同店を切り盛りするterroir代表の杉原竜力氏は現在31歳。杉原氏はもともとホテルマンを志し、ホテルの専門学校を卒業後、パレスホテルに就職した。「飲食の仕事を始めてかれこれ10年になりますが、当初は宿泊部門が希望だったんです」と杉原氏。パレスホテルでは料飲部門に配属され、ホテル内のレストランでサービスを担当。最初の1年少々はオールデイダイニングの「グランドキッチン」で働き、その後、日本料理の「和田倉」へと異動し鉄板炊きと天ぷらのカウンター席の接客を担当した。「実はそれまで美味しいワインを飲んだことがなく、苦手意識がありました。ところがカウンターではワインがよく出て、お客様にワインの味わいの違いや料理に合うワインを聞かれることも多かった。僕はうまく答えられず、これはまずいと勉強を始めました。すると、だんだんお客様にワインで喜んでもらえるようになっていった。上司もその頑張りを見てくれていて、いいワインを開けたときはテイスティングさせてくれたりして、ワインの美味しさに目覚めていきました」と杉原氏は振り返る。

ワインにのめり込み、2019年末には念願だったソムリエの資格を取得。ますますワインの仕事を頑張ろうと意気込んでいた折、2020年にコロナの影響でレストランの客足が鈍り、ワインに触れる機会が減ってしまった。同時に、新しいステージへ進む必要性も感じていたという。「パレスホテルはすごいソムリエが何人も在籍していて、まだまだ新人の自分が触れられるワインは限られていた。より実践を積める場所で働きたいと考えるようになりました」。

これを機に退職し、その後、西麻布の焼肉「うし松」へ入る。そこではソムリエとして大きな裁量を与えられ、様々なワインに触れる機会に恵まれた。「西麻布という立地柄VIPのお客様も多く、高価なワインを開けることも多かったですね。ロマネコンティのような一流ワインを開栓することも多々ありました」と話す。

門前仲町駅から徒歩1分の大通り沿いの好立地だが、雑居ビルの2階。階段を上った先に扉があるが中が見えないので入るのにやや勇気がいる

店舗データ

店名 alternative,(オルタネイティブ)
住所 東京都江東区門前仲町2-9-1 多賀ビル 2F

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アクセス 門前仲町駅から徒歩1分
電話 080-1279-4199
営業時間 18:00~24:00【金土】18:00~26:00
定休日 月曜
坪数客数 11.5坪12席
客単価 5000円
オープン日 2024年9月8日
関連リンク ワインバー alternative,(Instagram)
関連リンク terroir(HP)
※店舗情報は取材当時の情報です。最新の情報は店舗にご確認ください。

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