鉄板焼きからラーメンまで。目指したのは陽気で呑気に呑める居酒屋
乗降者数の多さからJR中央線界隈や、地元である西武新宿線界隈での出店を検討したが、条件に合う物件が見つからず断念。南阿佐ヶ谷で検討を進めるなかで、前店舗である居酒屋「ムスビ」のオーナーから、この物件で店をやらないかと声がかかった。「鉄板の前に立って調理する際、お客さんと直接話せるキャパにしたい」という考えのもと、当初は10坪程度の物件を探していた杉本氏。「ムスビ」は想定の2倍を超える23坪だったが、割安な賃料に加え、「店内はあえて小さく調整すればよい」と考えたことから譲り受けることに。テラスに4席を設け、入口を改装することで19坪に縮小。
店名「呑輝」の由来は、「陽気で“呑気”に呑める居酒屋っていいね」という常連客とのふとした会話。そこに、杉本氏の名前「大輝」の「輝」の文字も加わっている。店名に込めた思いがしっかり反映された、にぎやかでアットホームな空間に仕上げた。
名物は、「豚平焼き」(680円)、「和牛上モモステーキ」(20円/g)、「あわび 肝バター醤油」(1480円)をはじめとした、「じゅん粋」のDNAを継承する鉄板焼きシリーズ。その魅力について、杉本氏は「鉄板は大きなフライパンというイメージを持っています。オーダーを受ければ3~4品を一気に調理できるし、ライブ感も出せる」と話す。
日替わりの「刺し盛」(2人前1380円)や、北海道紋別市から取り寄せるホタテを使った「ほたて」シリーズの「磯辺焼き」(1個200円)、「炙りわさび醬油」(580円)、「山椒」(780円)、「キムチ」(480円)は鮮度が自慢の逸品。ほか、「もやし界のロマネコンティ」というキャッチコピーが添えられた、日本一高級だという「深谷もやし」を使った「細もやしガーリックバター」(680円)や、常連客直伝のフィリピンの家庭料理である鶏肉の酢煮込み「アドボ」(680円)など、目を引くメニューも並ぶ。
ドリンクは、ビールや割りものなどの定番に加え、「シャンパン」(12,000円~)や、アイリッシュウィスキーブランド「ブッシュミルズ」を使った「ハイボール」(レギュラー580円、ハイオク680円)など遊びを持たせたラインアップ。シャンパンは、注文しやすいように価格を抑えて設定した。そのおかげもあってか注文数は伸びており、「呑輝」での楽しい夜をさらに盛り上げるのに一役買っているそうだ。
店舗データ
店名 | 呑輝(のんき) |
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住所 | 東京都杉並区阿佐谷南1-11-2 WINGS 1F |
アクセス | 丸ノ内線 南阿佐ヶ谷駅から徒歩3分、JR 阿佐ヶ谷駅から徒歩12分 |
電話 | 03-5913-7278 |
営業時間 | 17:00~23:00 |
定休日 | 木曜 |
坪数客数 | 19坪35席 |
客単価 | 4000~5000円 |
運営会社 | 株式会社達輝商店 |
オープン日 | 2024年8月8日 |
関連リンク | 呑輝(Instagram) |