渋谷に「HUIT（ユイット）」が開業。グローバルダイニングの渋谷「権八」の年商を約2倍にした敏腕店長の独立、イタリアの独占輸入ワインと小皿料理で「人を結ぶ」空間を目指す

学生時代、バーでのアルバイトから飲食業へ

近年、グルメエリアとしての認知度を上げている渋谷百軒店。その一角に「HUIT」がオープンした。飲食店のポテンシャルの高いエリアで、しかも路面。そんな好立地にオープンした同店に対し「一体、誰の店？」と界隈では密かに注目を浴びていた。内々の情報で得た物件かと思いきや「たまたまネットで見つけた物件に、タイミングよく入れただけなんです」と話すのは、Pine代表の松原幸範氏だ。

松原氏の飲食業のスタートは19歳。大学時代、池袋のバーでアルバイトを始めたことがきっかけだ。「お客様とのコミュニケーションや、自分が作ったドリンクを目の前で楽しんでもらえることにやりがいを感じました。仕事は時に厳しさもありましたが負けずに食らいつき、最終的には店の花形であるメインバーテンダーに立たせてもらうこともできました」と松原氏。大学卒業後はそのまま飲食業に進むことも考えたものの、当時の支配人から「飲食畑はいつでも戻ってこれる」とアドバイスを受け、新卒で広告代理店に入社。しかし、やはり飲食店の楽しさが忘れられず飲食へ戻ることにした。

話題の飲食店が増え、近年は若い世代も飲みに来るようになった百軒店。その一角にオープン。メインターゲットは松原氏と同世代の30代以降。食の感度が高い人が気軽に入れる店を目指す

店舗データ