独自のエッセンスが詰まった旬の素材を生かしたコース料理
ディナーには前菜、スープ、生ハムを使った料理3~4品、パスタ、メイン、ドルチェから成る「季節のおまかせコース」(9500円)と、そのコースのショートバージョン(6500円)の2種類、ランチには料理5品、ドルチェ1品のコース(5500円)が用意されている。内容はおよそ一カ月毎に変わるという。
「nacol」ではよくあるスライスした生ハムを盛り合わせるのではなく、そこから一歩進んだ創作料理を提案。同店の顔とも言える「エシレ発酵バター、ブリオッシュ」。取材時には生ハムに「ジャンボン オーヴェルニュ 24ヶ月熟成」を使い、こんがりと焼いた自家製ブリオッシュと発酵バターを合わせている。ふわふわと羽根のような生ハムが重なった同店でしか食べられない逸品だ。
生産地を訪れて選んだ旬の食材も同店の魅力の一つ。生ハムと炊き立てのご飯を合わせた一品「武川48米」は、少し柔らかめに炊いた熱々の山梨県産の武川48米のご飯にハムをのせ、少し脂が溶けたところいただくという趣向だ。生ハムとフルーツ、リコッタチーズを合わせた「出来立てリコッタ、斉藤さんのブドウ」には山梨県の「極みフルーツ」のものを使用。リコッタチーズは食べるタイミングでベストになるように当日仕込んだものを使うというこだわりようだ。生ハムの種類はメニューに合わせて変わり、1つのコースで3,4種類を使用している。
店の代名詞にしたいという料理がスープの「サマーポルチーニ、鶏節、生ハム」。なんと生ハムと鶏節でコンソメスープをとった贅沢な一品。一口目からガツンと旨みが来るが、飲み口がしつこくなくさらりと飲み干せるおいしさだという。このほか、手打ちパスタ、和牛を使ったメイン、ドルチェまで「食事での幸福感を大切にしたい」という家亀氏の思いが詰まったコースになっている。
ドリンクは、「nacol」の季節の素材を生かしたシンプルな味わいの料理に合うナチュラルワインが中心。9割ほどがイタリア産で、泡、白、赤、ロゼ、オレンジなど常時10種類ほどグラスワイン(「本日のグラスワイン」1100円~)が用意されている。ソムリエの資格も持つ家亀氏ならではのペアリングコースもあり、こちらも好評だ。
店舗データ
店名 | nacol(ナコル) |
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住所 | 東京都台東区浅草3-28-9 サイドプレイス 1F |
アクセス | 東京メトロ銀座線、都営浅草線、東武伊勢崎線浅草駅から徒歩10分 |
電話 | 03-6802-3898 |
営業時間 | 17:00~23:00、土日祝11:30~16:00、17:00~23:00 |
定休日 | 月曜 |
坪数客数 | 11坪8席 |
客単価 | 15000円 |
オープン日 | 2024年4月3日 |
関連リンク | nacol(Instagram) |