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浅草に「nacol」が開業。生ハムを主軸に組み立てたおまかせコースで坪月商45万円のヒット。21歳で独立し12年、二度の移転を経てたどり着いたオーナーの真骨頂!


長年愛し、研究し続けてきた生ハムの奥深い魅力を伝えるレストラン

新橋店が立ち退きで閉店となり、常連客に紹介された蒲田の物件で「リボリータ エ サルメリア」を開業。サルメリアとは肉加工品を扱うイタリアの専門店。ここでの生ハム愛が「nacol」誕生へと繋がっていく。ただ、初めは、ゆくゆくは多店舗展開したいという気持ちが強かったという。24坪、36席というレストランを予約必須な人気店と育てたが、生ハムを追求するうちに、どんどん“生ハム愛”が高まり、目の届く範囲で自分の作りたいものを伝えられる店を持ちたいと考えが変わっていく。そして、「リボリータ エ サルメリア」を閉店し、当初の目標とは真逆に店舗規模を縮小した、わずか8席の「nacol」オープンとなった。

「自分の集大成となるような店を作ろうと思いました。そのためにこだわったのは一から作るスケルトンの物件です」(家亀氏)。浅草一帯や清澄白河などで広範囲に物件を探し、条件にあった今の場所となった。店舗形状が細長いためローカウンターと肘掛け椅子を置き、料理をじっくり楽しんでもらえるように工夫。またほどよい距離感でシェフのこだわりを自然にお客に伝えられることも大切にした。

店を見渡すとホバート社の生ハムスライサーがドンと置かれている。「料理の勉強でいろいろ食べ歩いているうちに生ハムの奥深さに目覚めました。いざ自分で仕入れてみると、めちゃくちゃ種類が多くて、原料となる豚で違いもある。さらに自分でスライスしてみると、それぞれの種類で切り方や食べ方が違うのがわかる。フランスやスペインなど産地も広げていき、日本で一番おいしい生ハムを出したいと思い、ずっと研究を重ねてきました」と生ハムにハマった経緯を家亀氏は話す。とろけるようにフワフワと評判の高い「nacol」の生ハム。極限まで薄くスライスした生ハムは家亀氏の修練の賜物だ。

グレーの壁に家亀氏が好きだというアンティーク家具を配し、どこか邸宅に招かれたような居心地のいい空間になっている

店舗データ

店名 nacol(ナコル)
住所 東京都台東区浅草3-28-9 サイドプレイス 1F

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アクセス 東京メトロ銀座線、都営浅草線、東武伊勢崎線浅草駅から徒歩10分
電話 03-6802-3898
営業時間 17:00~23:00、土日祝11:30~16:00、17:00~23:00
定休日 月曜
坪数客数 11坪8席
客単価 15000円
オープン日 2024年4月3日
関連リンク nacol(Instagram)
※店舗情報は取材当時の情報です。最新の情報は店舗にご確認ください。

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