オフィス街に作った、既存のチェーン店にはない個性のあるカフェ
炉端焼き居酒屋「絶好調てっぺん」で成功を収めた後、「燗アガリ」「肉ビストロ灯」「陽ノ鳥」など数々の繁盛店を新宿で展開してきた絶好調。コロナ禍の2020年には仙台で70年の歴史を持つ名店「郷土酒亭 元祖 炉ばた」を事業継承し、続いて2023年、同じく仙台で「鳥たか」もオープンするなど、その勢いは止まらない。2023年12月には「燗アガリはなれ」を新宿のビル地下に出店。その同じ建物1階にオープンしたのが、絶好調グループの新たな挑戦であるカフェ&イタリアンバル「Caldo」だ。「もともとカフェを作ることは、吉田がずっとやりたかったことの1つでした」と話すのは、洋食部門で総料理長を務め、「Caldo」の商品開発にあたった遠田(とおだ)拓海氏。「居酒屋業態では顧客のターゲットも限られますが、カフェは老若男女、さまざまな層に愛される業態です。また周辺には弊社運営の店舗が多く、そういった店舗の常連の方に飲みに行く前に利用してもらうなどシナジー効果もあります」と遠田氏は話す。
店舗がある西新宿はオフィス街で、周辺の飲食店は居酒屋や焼肉店が多く、カフェ業態ではチェーンのコーヒーショップが多数を占めている。この地区にカフェを出店する意義について、遠田氏は「おいしいコーヒーを飲みに行くというより、時間潰しといったニーズでのカフェ利用が多い街です。弊社が得意とするホスピタリティのある接客で、このエリアにこれまでになかったような店を作ろうと考えました」と話す。コロナ明け後、同社の既存店が着実にレベルアップし、売上など数字面での成果も現れているという。グループ全体の経営基盤が安定してこその新たなチャレンジとなった。
カフェのオープンには他にも狙いがあるという。それはスタッフの働く環境の改善と飲食業界の人手不足問題の解消だ。環境の改善として「居酒屋の店舗が多い弊社では、これまで昼間も接客できる現場がなく、出産で現場を離れたスタッフがなかなか戻りにくかった。カフェを作ることでそういったニーズにも応えられます」と遠田氏は話す。実際、店舗責任者は女性で、今は子育てと両立しながら働いているという。もう一つの意義について、遠田氏は「求人をかけたとき、圧倒的に居酒屋よりカフェの方が応募が多いですね。単純に比較すると2倍以上応募が多くあります」とその効果について話してくれた。
店舗データ
店名 | Caldo(カルド) |
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住所 | 東京都新宿区西新宿7-8-6 新宿ヴィンテージビル1F |
アクセス | 新宿駅から徒歩5分 |
電話 | 03-5937-0107 |
営業時間 | 11:00~22:00(LO21:00) |
定休日 | 不定休 |
坪数客数 | 18坪 37席 |
客単価 | ランチ1800円〜2000円、ディナー5000円 |
運営会社 | 株式会社絶好調 |
オープン日 | 2024年1月28日 |
関連リンク | Caldo 公式HP |
関連リンク | Caldo Instagram |