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一橋学園「鶏出汁おでん くっく堂」がオープン。国分寺「ワラヤキスタジオ 炙ブリ」の系列店で、店主はグローバルダイニングや猿屋一家の出身。地域の人の懐に飛び込み、愛される店づくりを行う

11月17日、一橋学園に「鶏出汁おでん くっく堂」がオープンした。運営するえんたていなの代表取締役、清水広太氏はグローバルダイニング(東京都港区、代表取締役社長:長谷川耕三氏)や猿屋一家(東京都国分寺市、代表取締役:藤野裕章氏)などを経て独立。2021年に国分寺に開業した「ワラヤキスタジオ 炙ブリ」に続く2店舗目は、おでんと鉄板焼きがメイン。ローカル感溢れる一橋学園の街で、飲兵衛はもちろん、女性やファミリー層にも愛される店を目指す。


モテたい一心で始めた飲食業。バーやイタリアン、居酒屋等、多くの業態を経験して独立

JR国分寺駅から西武多摩湖線に乗り換えて1駅。一橋学園駅から徒歩3分、ビル2階に構える「鶏出汁おでん くっく堂」。住宅街に近く、周辺には店が少ない分、窓に点る灯りが目を引く。女性も気軽に来られる店にしたかったという清水氏の言葉通り、店内は明るくナチュラルな雰囲気だ。

清水氏は20歳の頃、“モテたい”を動機に入店したソウルバーをきっかけに飲食業界へ。「当時はバーが流行っていて、ブームに乗っかったんです。狙い通り、モテましたね」と笑う清水氏は、接客業の楽しさに魅せられ、5年間に渡ってバーテンダーとして働いた後にグローバルダイニングへ転職。エスニック業態「モンスーンカフェ」やイタリアン業態「カフェ ラ・ボエム」等でサービスマンとしての腕を磨いた。5年後、さらなるステップアップを目指して入店したのが猿屋一家だ。同社では「国分寺 猿酔助(さすけ)」や「国分寺街角酒場 P-man(ピーマン)」(現・「がぶ飲みワイン サルノコシカケ」)、「串焼きスタンド猿子(えてこ)」(現・「酒場猿子」)等、様々な店舗を経験する。

猿屋一家グループといえば“35歳定年制”を提唱していることで知られているが、「僕がその第1号なんです。34歳のある日、『来年から35歳定年制になるから、独立するか、辞めるか決めてね』と言われて。もう『わかりました』って言うしかないですよね(笑)」と清水氏。「でも、20歳の頃からずっと『将来的には自分で店をやりたい』と思ってはいたものの、やりたい、やりたいと言うだけで、具体的に目標を立てて逆算していなかった。だから、すごくいいタイミングで背中を押してもらったと思います」。

独立し、カツオの藁焼きをメインに楽しませる創業店「ワラヤキスタジオ 炙ブリ」を立ち上げたのはコロナ禍真っ只中の2021年。営業時間短縮や休業など、多くの飲食店が苦境にあえぐ中、協力金を申請せずに夜8時以降の営業を敢行したところ、地階の店舗ながら連日満席に。「自分が休んだら、お客さんは行く場所がなくなってしまう。だから1日も休まず店を開けていました」。

目まぐるしく働きながらも、当初から店舗展開を意識しており、清水氏と「一緒に働きたい」という人材が現れたことで2店舗目となる「鶏出汁おでん くっく堂」の開業に繋がった。一橋学園にゆかりがあったわけではないというが、偶然出合った物件に一目惚れし、すぐに申し込んだのだとか。ローカルエリアに出店するなら、まずはこの街に溶け込まなくては――と、店舗工事期間中は界隈の飲食店を飲み歩きながら「近々おでん屋を始めるので、よろしくお願いします」と挨拶して回ったという。

一橋学園駅から住宅街に向かう道にある店舗。近隣にはスナックなどが軒を連ねる

一橋学園駅から住宅街に向かう道にある店舗。近隣にはスナックなどが軒を連ねる

内装デザインはgris designの花岡美穂子氏が担当。おでん屋らしい大衆的な雰囲気がありつつも、女性も気兼ねなく入れるシンプルなデザイン

店舗データ

店名 鶏出汁おでん くっく堂(くっくどう)
住所 東京都小平市学園西町2-28-4タクマビル2階

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アクセス 一橋学園駅から徒歩3分
電話 042-312-1699
営業時間 17:00~25:00
定休日 火曜
坪数客数 11坪約24名
客単価 3000~3500円
運営会社 株式会社えんたていな
オープン日 2023年11月17日
関連リンク 鶏出汁おでん くっく堂(Instagram)
※店舗情報は取材当時の情報です。最新の情報は店舗にご確認ください。

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