千歳烏山に「食堂居場所」が開業。店主はてっぺん、キープ・ウィルダイニング出身。エリアのニーズやターゲットを的確に捉えた地元住民の拠り所

1人で来ても、大勢で来ても“ほどよくちょうどいい”メニュー構成

料理は“ほどよくちょうどいい”をコンセプトに、シンプルながらもひと手間加えたメニューを考案。名物は常時6種類を用意する「季節のおばんざい」で、単品（各480円）のほか、3種盛り（790円）、全部盛り6種（1580円）として提供する。定番の「居場所のポテトサラダ」以外は、「初夏」「晩秋」などテーマに沿って旬の食材を取り入れた料理を揃える。事前に仕込んでおけば提供も早く、「少しずつ、色々な料理を楽しみたい」というニーズにも応えることが可能だ。このほか、注文ごとに包んで蒸し上げる「自家製肉焼売」（380円）や、牛肉をふんだんに使用したメンチに目玉焼きを乗せて提供する「肉々しい牛メンチ」（840円）などの定番メニュー以外にも季節の食材を使った限定メニューも展開する。

ドリンクは「生ビール（サッポロ黒ラベル）」（480円～）をはじめ、「凍らせ檸檬サワー」（650円）、「濃厚果実ピーチサワー」（550円）などのサワー類、「黒烏龍茶割」（520円）、「さんぴん茶割」（520円）、「アップルアールグレイ」（550円）、「ジャスミンローズ」（550円）など、地元の製茶店・金子園を中心に仕入れる茶割・紅茶割にも力を入れる。この他、各種焼酎（550円）や「ハイボール」（520円）、日本酒（グラス650円～）、ワイン（グラス780円～）と幅広いラインナップ。

“ちょい飲み”や2軒目、3軒目利用にも活用してほしいからと、料理のポーションを抑え、お通しを用意しないのも同店の特徴。「これだけお酒を揃えているので、1杯目からワインを飲みたいという方もいらっしゃるでしょう。そんなときに和風のお通しが運ばれてきたら、ちょっと躊躇しますよね。お1人さまが1杯、1品からでも注文しやすいよう、メニューを工夫しています」。

実は、開業早々に「メニューの文字が小さくて見づらい」という声があり、印字し直したのだとか。今後はランチ営業も視野に入れており、お客の声に耳を傾けながらメニュー内容についてもブラッシュアップしたいという。

季節ごとに変わる「おばんざい全部盛り6種」。写真は「せせりの甘酢漬け」、「焼きナスの大葉ソース」、「水タコ生海苔マリネ」など

ボリュームのある「自家製肉焼売」はニラ醤油をかけて提供

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