下北沢に「酒場たいよう」がオープン！店主は猿屋一家やイタリアン酒場「Petalo」を経て独立。生まれ育った九州の味覚を揃え、“毎日でも行きたい酒場”を目指す

下北沢で「最後に立ち寄る店」になりたい

ひとまず月商400万を目標に掲げ、今後はコースメニューや飲み放題プランも展開する予定だ。「最後の一杯」のために立ち寄る店にしたいという想いがあり、週末は翌4時まで営業するのだとか。店舗展開も視野に入れており、「まだまだやってみたい業態がたくさんある」と吉村氏は目を輝かせる。「焼鳥とワインの店、テッサが手軽に安く食べられるお店、肉屋さんのようにいろいろな生ハムを揃えて立ち飲みで楽しめる店…。これから色々な方と新しく出会ったり、一緒に働いたりする中で、新しいアイデアもどんどん湧いてくると思います。そのためにもまずは、ここをベースにしっかり売上を作らなくては」。

常に「いま」を楽しみ、身近にいるスタッフの力を借りながら、いい店を作っていきたいと吉村氏。今回、印象的だったのが開業前の内装工事中、毎日2～3人の友人知人が手伝うために集まったというエピソード。「僕は中卒ということもあって、人より能力が低いと思っているんですね。だから日々、スタッフや支えてくださる人たちのおかげで生かされていると思っています」と謙遜するが、カウンターに立つスタッフとのやり取りを見ていても“人たらし”ぶりや、人望の厚さが伺える。下北沢にまた一つ、いい居酒屋が誕生した。

写真左から吉村氏の片腕・杉山敬亮氏、店主の吉村俊貴氏、スタッフ中沢杏珠氏

（取材＝河西みのり）

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